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大規模な組織的サクラがコンテンツマーケティング業界で行われていると指摘される


企業がコンテンツの知名度を広げる際には、自発的な企業努力だけではなく、SNSなどで口コミによる拡散がとても大きな意味を持ちます。そのため、口コミやユーザーレビューからステルスマーケティング(ステマ)を見極めたり悪質なサクラを規制したりということが大事になりますが、そのような悪質マーケティング行為が、かなりの規模で組織的に行われていると指摘されています。

指摘を行ったのは、マーケティングやスタートアップなどに関するブログを運営しているるトロイ・デービス氏。2020年10月12日に「私は、悪質なハッカーによる大規模なコンテンツマーケティング組織を発見しました」とツイートしました。デービス氏によると、事業を立ち上げる企業がその悪質ハッカー組織に金を払うことで、そこからITNETThePracticalDev(DEV Community)freeCodeCampといったサイトのブロガーに製品を紹介させます。その後RedditHacker Newsなどのユーザー投稿型サイトに偽装アカウントから投稿し、口コミを不正な形で広げていくとのこと。


デービス氏は、悪質ハッカー組織によるマーケティングは少なくとも12のクライアントを抱えており、その中には名前がある程度知られている企業・サービスも含まれていると書いています。デービス氏はそういった悪質なマーケティングを効果のないようにするため活動しているとのこと。


デービス氏は続くツイートで、「悪質マーケティングのために活動するライター」を告発し、また悪質マーケティングを利用して知名度や評判を得ようとするクライアントについても列挙しています。デービス氏が言うには、これらのクライアントは一般ユーザーが書いたかのように装った「有料の投稿」を、数十もの偽のReddit・Hacker Newsのアカウントにプロモーションさせています。


デービス氏のこのツイートに、「サクラのライターによる投稿がある」と指摘されたそれぞれのニュースサイトが反応しています。DEV Communityは「このマーケティング行為は規約違反のため、対策を行います」と反応しています。これを受けてデービス氏は、同じ疑いのある複数名の著者をさらに告発しています。


freeCodeCampのクインシー・ラーソン氏はデービス氏のツイートを受けて、サイト内から悪質マーケティング組織のリンクを調べて削除し、対策を行ったとのこと。


ITNETもこれに対し「この問題を明らかにしてくれてありがとうございます。掘り下げて調査していきます」と反応しています。

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in メモ, Posted by log1e_dh

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