Airbnbが民泊でのパーティーやイベントの開催を全世界で禁止へ
民泊・宿泊施設仲介サイトのAirbnbは、新型コロナウイルスの影響で2020年第2四半期(4~6月)の売上高が3億3500万ドル(約350億円)と、前年同期比で67%減少して赤字が拡大したと報じられています。そんなAirbnbが、登録されている民泊や宿泊施設でのパーティーやイベントの開催を全世界で禁止すると発表しました。
Airbnb Announces Global Party Ban
https://news.airbnb.com/airbnb-announces-global-party-ban/
Airbnb 'global party ban' announced in the interest of public health
https://www.cnbc.com/2020/08/20/airbnb-announces-global-party-ban-for-public-health-reasons.html
Airbnbによれば、もともと宿泊施設でパーティーやイベントを開いて騒いだユーザーと近隣住民の間でもめるケースが多発していたとのこと。既に登録されている宿泊施設リストの73%で、子どもの誕生日パーティーなど小規模なものを除くパーティーすべての開催が禁止されているそうです。
2019年にAirbnbは、近隣住民とのトラブルを減らすべく、近隣住民からの苦情を受け付ける24時間年中無休のサポートホットラインをアメリカとカナダで開設。さらに25歳未満のユーザーに予約制限をかけるなどの試みを行っています。
そんな中、2020年初頭から続く新型コロナウイルスの世界的流行を受けて、社会的距離が重要視されるようになり、パブやクラブでもパーティーやイベントが自粛されるようになりました。しかし、Airbnbを利用して民泊や宿泊施設を借りて、そこでパーティーやイベントを開催するケースが後を絶たなかったそうです。
そこで、Airbnbはポリシーを更新。民泊の検索フィルターから「イベントに最適」という条件を削除し、ハウスルールのオプションからも「パーティーやイベントを許可する」を削除したと発表しました。
ポリシーの具体的な変更点は以下の通りで、全世界で適用される予定です。
・今後すべての予約においてパーティーが禁止される
・Airbnbに登録した宿泊施設に一度に泊まれる最大人数は16人までとする
・ブティックホテルのような、専門的かつ伝統的なホスピタリティ施設については例外的なプロセスも検討中
・Airbnbが禁止しているにもかかわらず、ポリシーに違反してパーティーを開催したりパーティー開催を許可したりした場合、法的責任が問われる可能性がある
Airbnbは「このような状況でもなおパーティーを開催するのは信じられないほど無責任であると私たちは考えています。私たちはそのようなビジネスは望んでおらず、そのような行動に従事したり許可したりする人は誰も私たちのプラットフォームに属していません」とコメントし、「Airbnbに登録している施設でパーティーやイベントを世界的に禁止することは、公衆衛生にとって最大の利益となります」と述べました。
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