Microsoftがオープンソース3DCGソフト「Blender」の開発基金に参加
無料で使える高機能なオープンソース3DCGソフト「Blender」のツール開発をサポートする開発基金にMicrosoftが参加したことが発表されました。
Microsoft joins the Blender Development Fund — blender.org
https://www.blender.org/press/microsoft-joins-the-blender-development-fund/
「Blender」は商用ソフトウェアに勝るとも劣らない機能を備えた、オープンソースかつ無料の3DCG制作ソフトウェアです。作った3DCGは商用・非商用問わずに使うことが可能で、MicrosoftでもAIのトレーニングに使用できる合成3Dモデルや人間の画像作成に利用しています。
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今回のMicrosoftのBlender開発基金への参加は、「Blenderを支持する」姿勢を明らかにするためのものだとのこと。Blenderを開発しているBlender財団のトン・ローセンダール会長は「我々Blenderはこの支持表明を大変誇らしく思っています。これは、業界がオープンソースに移行し、かつ、貢献する方法を見つけるというもう1つの重要なシグナルでもあります」という声明を発表しています。
すでにBlenderには、世界的に人気を博しているゲーム「フォートナイト」の開発元であるEpic Gamesが1億3000万円を寄付しています。Epic Gamesのほか、NVIDIA、AMDが「パトロン」としてクレジットされています。
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Microsoftは「Corporate Gold」としてクレジットに名前が加わりました。このランクにはUbisoft、Intel、スウェーデンのゲーム開発会社・Embark Studio、香港のデジタルメディア企業・CGGE Instituteが名を連ねています。
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