「Oculus Go」が販売終了、2020年12月に専用アプリの追加も終了予定
Facebook傘下のOculus VRがスタンドアローン式VRヘッドセット「Oculus Go」の販売を終了すると発表しました。Oculus VRは今後、「Oculus Quest」などの6DoFのVRデバイスに注力すると述べています。
An Update on the Evolution of the Oculus Platform | Oculus
https://www.oculus.com/blog/an-update-on-the-evolution-of-the-oculus-platform-/
Oculus Goは2018年5月に発売されたスタンドアローン型のVRヘッドセット。2万3800円という比較的安価な価格や、軽量&ケーブルレスという使い勝手の良さが特徴でした。
スタンドアローンVRヘッドセット「Oculus Go」が日本でも販売開始 - GIGAZINE
Oculus VRは公式発表の中で、「Oculus Goの成功はオールインワン型のVRヘッドセットが没入感に優れたエクスペリエンスを提供できることを最初に証明しました」と同製品の功績を挙げた上で、「大多数の反応が6DoFこそが未来に思えるというものであったため、(Oculus Goのような)3DoFの製品はこれ以上出荷しません」と明言し、Oculus Goは2020年6月22日をもって販売終了することを発表。今後はOculus Questのような6DoF対応製品のみを展開していくと語りました。
DoFとは、VRヘッドセットが検知できる「動きの数」を指します。3DoFでは「視界を左右に動かす動き」「視界を上下に動かす動き」「頭を傾ける動き」の3種類の頭部の動作が検出可能でしたが、6DoFでは頭部の動作に加えて、さらに「前後への移動」「左右への移動」「上下への移動」という3種類の体の動作も検出できるようになります。
3DoFと6DoFの差については以下で詳しく解説されています。
VR用語6dofと3dofの違いとは?読み方やメリット、意味を徹底解説! – XR-Hub
https://xr-hub.com/archives/9526
Oculus Goは販売が終了しますが、すでにOculus Goヘッドセットを持っているというユーザーは今後もOculus Goを使い続けることが可能で、2022年までは不具合の修正やセキュリティパッチによるシステムソフトウェアのメンテナンスが継続される予定です。ただし、Oculus Go向けの新機能が今後リリースされることはなく、Oculus Goで利用できるアプリは2020年12月18日以降配信されなくなります。
Upcoming Changes for Oculus Go
https://support.oculus.com/349964492633007
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