メッセージの投稿が途絶えると自己破壊して永久に消滅するサイト「ThisWebsiteWillSelfdestruct.com」が登場
セキュリティのために自動的にコンテンツやアップロードしたファイルが消えるウェブサイトはこれまでにも登場していましたが、これらとは少し毛色が違う「ThisWebsiteWillSelfdestruct.com(このウェブサイトは自己破壊します)」というサイトが登場しています。自宅での生活を余儀なくされている人を励ます目的で作られたというこのサイトは、手書き風のフォントとデザインで色んな人のメッセージを読んだり、自分のメッセージを投稿したりすることが可能だとのことなので、実際に見にいってみました。
This Website Will Self-destruct
https://www.thiswebsitewillselfdestruct.com/
上記URLにアクセスしたところがこれ。デザインが斜めなのは元からで、トップページには「こんにちは。私はウェブサイトです。私はすぐに消えますが、気にしないでください。下の方にある投稿欄を使ってメッセージを送って下さい。もしメッセージを受信せずに24時間がたつと、私は自己破壊し、私の全てがデータベースから永遠に消去されます。それまでに、今のあなたの気持ちを教えてください。他の人はあなたの書き込みを読むことができますが、あなたの名前やIDなどは表示されないので、思ってることなどをご自由に送って下さい」と書かれています。
下にスクロールして、「Read a message(メッセージを読む)」をクリックすると……
「残り8万6390秒」というカウントダウンと、誰かが書いたメッセージが表示されました。メッセージには「この隔離生活のせいでペルソナ5 ザ・ロイヤルにハマちゃって、もうほとんどクリアしたんだけど、いまだにこのゲームが面白いのかそうでないのかわからないんだ。友だちもみんなわからないみたいだけど、少なくともこのゲームが面白いゲームとつまらないゲームが重ね合わせになった量子状態になっているのをみんなで笑えるのは事実だよね」という、とりとめのないメッセージが書かれています。
「Read a message(メッセージを読む)」をクリックすると、その度にランダムなメッセージが表示されます。
メッセージを気に入ったらハートマークのボタンを押すことができますが、押しても特に何も起こりません。
「Feeling Down?(落ち込んでる?)」というボタンをクリックすると……
アメリカの全米精神障害者家族会連合会やイギリスの慈善団体The Mixに連絡するよう促すメッセージが表示されました。
ページの下部には自分のメッセージを書き込むための投稿欄もあります。
このサイトは、オンラインで漫画を描いているFemmeAndroid氏が、48時間の制限時間でゼロからゲームを作るコンペティションLudum Dareの一環として作成したもの。なお、FemmeAndroidが参加した第46回Ludum Dareのお題は「Keep it alive(生き続ける)」でした。
FemmeAndroid氏はIT系ニュースサイトVICEの取材に対し「最初はゲーム番組風のゲームを作ろうとしていましたが、もっと心が和むものを作りたいと思いました。閉じこもっている人の中には、励ましの言葉をもらったり、気持ちを吐き出したりする必要がある人もいるだろうと感じたので、そういう人を励ませるようなものを作ることにしました」と話しました。
なお、実際にメッセージの新しい投稿がないまま24時間経過すると、本当にメッセージの削除が始まるとのこと。データベースに記録されたメッセージの数にもよりますが、サイトはしばらく無反応になり、メッセージが全て消えた時点でただエラーメッセージを表示するだけになるのだそうです。
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