メモ

新型コロナウイルス感染者数が想定を上回る約14%の可能性がニューヨーク州の検査で発覚、死亡率は推定より低い0.5%か


ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事による定例記者会見で、ニューヨーク州の住民に対する抗体反応試験の予備結果が発表され、抗体を持っている割合が13.9%であったことが明らかになりました。知事はあくまで暫定値であるとしていますが、これまでに確認されている感染者数との比較から、実際の感染者数は把握されているものの10倍以上であり、死亡率はこれまでの想定より低い可能性が指摘されています。

Governor Cuomo Announces DOH and Attorney General James to Investigate Nursing Home Violations - YouTube


Amid Ongoing COVID-19 Pandemic, Governor Cuomo Announces State Health Department Will Partner with Attorney General James to Investigate Nursing Home Violations | Governor Andrew M. Cuomo
https://www.governor.ny.gov/news/amid-ongoing-covid-19-pandemic-governor-cuomo-announces-state-health-department-will-partner

米ニューヨーク州 約14%に抗体確認と発表 コロナウイルス | NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200424/k10012403011000.html

調査は、ニューヨーク州の19の郡・40カ所で2日間にわたって実施されました。調査場所には食料品店や大型店舗も含まれていて、対象となった人のうち3000人分が無作為抽出されました。

その結果、「COVID-19感染者である」「感染者だった」ことを示す抗体反応が13.9%の人でみられました。ニューヨーク州で感染が報告されている数は4月22日時点で26万人強ですが、検査結果を当てはめると感染者数は270万人相当であることになり、把握しているよりも多い感染者がいる可能性があります。


感染者数が確認数をはるかに上回るというのは、ロサンゼルス郡で行われた調査の結果とも一致します。

新型コロナウイルスの実際の感染者数が公式に確認された数を数十倍も上回る可能性が大規模調査によって浮上 - GIGAZINE


ニューヨーク州の調査結果を4つの区域で分けると、最も値が高かったのはニューヨーク市の21.2%。ロングアイランドも16.7%と高め。一方、ウエストチェスター郡・ロックランド郡は11.7%で、それ以外の地域は3.6%でした。


人種別データも公開されています。白人が9.1%、アジア系が11.7%だった一方、黒人・ラテン系・ヒスパニック・その他は22%以上と差が出ています。アメリカでは犠牲者のうち約72%が黒人というデータが出ており、ジャーナリストから経済状況の影響が出ていることが指摘されています。


こちらは年齢別のデータ。高齢の方が値が大きくなるかと思いきや、45歳~54歳が16.7%で最大。


感染者数が270万人以上であるという想定に基づくと、これまでの死者数は1万5500人なので、死亡率は0.5%ほどに下がるとのこと。

なお、クオモ知事は、調査対象となったのは州の住民全体から無作為抽出した人々ではなく、外出していた人々だったことから、結果は「暫定的なもの」であると語っています。

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in メモ, Posted by logc_nt

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