「まるでお肉!」という大豆ミートを使用した伊藤ハムのからあげ・メンチカツ・肉だんごなど6種類を食べ比べて一番肉に近いのはどれか確かめてみた
動物性の肉を使っていないのに肉汁滴る人工肉や、肉の風味・味・食感を分子レベルで再現した人工肉など、人工肉の味や見た目は日々進化しています。伊藤ハムからも動物肉を使っていない「まるでお肉!」と銘打たれた「大豆ミート」を使用したからあげやメンチカツなど、お肉風のおそうざいが多数登場しているので、どれくらい肉の味に近くなっているのか食べて確かめてみました。
まるでお肉!大豆ミートシリーズ | 伊藤ハム
https://www.itoham.co.jp/product/product/serieslist.html?catid=248
伊藤ハムから登場している大豆ミートは全8種類。今回は、からあげ、ナゲット、肉だんご、やわらかカツ、ハムカツ、メンチカツの6種類をゲットできたのでさっそく食べてみました
◆からあげ
まずはからあげから食べてみます。
原材料には植物性たんぱくやでん粉、揚げ油、卵白、植物油脂など。鶏肉は一切入っていません。しょうゆやしょうがペースト、にんにくペーストなど、からあげの下味のようなものも入っていました。
カロリーは100gあたり222kcalなので、内容量200gだと約444kcalです。
袋を開けると、からあげが11個入っていました。まだ温めていないのに、揚げたてのからあげのような強い油の香りが漂います。
オーブントースターか電子レンジで温めて食べます。
今回はオーブントースターで温めます。網の上にアルミホイルを敷いて……
2分予熱。
予熱が完了したら、アルミホイルにからあげを並べます。
1000Wで約3分30秒温めるのですが、温度を調節するタイプのオーブントースターを使ったので、200度で3分30秒温めました。
オーブントースターで温めたからあげは、衣はカリッと、肉の部分はややパサつきがありますが、しょうがやにんにくなどの香辛料効いてからあげに近い味わい。一方で、一部の編集部員からは「チキンナゲットみたいな味」という声も上がっていました。
電子レンジならラップをかけずに温めます。
500Wで約1分加熱。
レンジで温めると、衣はふにゃっとしますが、肉の部分はしっとりとしてオーブントースターで温めるよりも鶏肉に近い食感になります。
◆ナゲット
次はナゲット。本来ならからあげと同じ鶏肉で作るので、先ほど食べたからあげと、どれくらい味が違うのかが気になるところ。
原材料は植物性たんぱくのほか、小麦粉やコーングリッツなど、からあげと異なるものがちらほら。
カロリーは100gあたり233kcalとからあげよりも高め。内容量の160gだと約373kcalです。
ナゲットは8個入り。
ナゲットもオーブントースターか電子レンジで温めるとのことで、両方試してみました。
オーブントースターでは2分予熱した後、200度で3分30秒温めます。
からあげで「チキンナゲットっぽい」という意見が出ていましたが、大豆ミートのナゲットは「チキンナゲットだ!」と満場一致でかなり鶏肉に近い味わい。大豆っぽさもほとんどありません。
電子レンジでは500Wで50秒温めます。
電子レンジとオーブントースターではあまり味に差はなく、どちらで温めても本物のナゲットのような味わいを楽しめます。チキンナゲットのように、ケチャップをつけて食べてるのもおすすめ。
◆肉だんご
肉だんごは今回食べた6種類のうち、唯一真空パックで包装されていました。
最初から甘酢あんのたれが入っており、原材料も砂糖しょうゆだれといった甘酢あんの材料が書かれています。
カロリーは100gあたり232kcal。肉だんごは150g入りなので、全部で約348kcalとなります。
温め方はボイルか電子レンジです。
まずは袋のまま水と一緒に鍋に入れ、7分ゆでて食べてみます。
ゆでた肉だんごの袋を開けると、酸味を含んだ甘酢の香りが食欲をそそります。
食べてみると、しっとりジューシーな口あたりで、肉だんごに染みこんだ甘酢がじゅわっと広がります。大豆っぽさはなく肉のようなうま味が感じられ、まさに「まるでお肉」な仕上がりでした。
電子レンジで温めるには、袋から容器に移し……
ふんわりラップをかけます
電子レンジを500Wに設定して1分30秒加熱します。
電子レンジで温めると、水分が抜けて少々パサッとした口あたりになり、編集部員からは「がんもどきみたい」という声が上がっていました。しっとりした肉だんごの肉に近い味わいを楽しみたいなら、ゆでて温めるのがおすすめ。
◆やわらかカツ
やわらかカツは、とんかつ風に仕上げた大豆ミート。
ほかの大豆ミートと同じく、原材料には主に植物性たん白が使われています。
カロリーは100gあたり302kcalで、ほかの大豆ミートと比べるとカロリー高めです。内容量の180gに換算すると543kcal。
やわらかカツは3枚入り。
オーブントースターと電子レンジで温めて食べてみました。
オーブントースターでは2分予熱した後、200度で5分温めます。
肉よりも柔らかくホロッとした口あたりで、サクッとした衣にはやや甘みがあり、「アメリカンドッグの皮みたい」という編集部員もいました。肉団子やナゲットに比べると肉っぽさが少なく、「パサつきが気になる」という声もありましたが、大豆独特の香りはありません。ささみのような淡泊な味わいなので、ソースなどをつけて食べるのがオススメ。
電子レンジなら500Wで1分20秒加熱。
電子レンジだと衣がふにゃっとしますが、肉の部分はあまり食感の変化がないので、オーブントースターで衣をサクッとさせて食べるのがおすすめ。
◆ハムカツ
ハムカツはハムが大豆ミートで再現されています。
ハムカツの原材料は、ハムの風味や色を再現するためか、くん液やクチナシ色素などが入っていました。
カロリーもやわらかカツと同じ100gあたり302kcalで、内容量の180gに換算すると543kcalです。
ハムカツは3枚入り。チョップドハムのような、薫製のような香りに近い匂いが漂います。
ハムカツもオーブントースターか電子レンジで温めます。
オーブントースターなら2分予熱した後、200度で5分温めます。
食べる前からハムらしい香りが漂っていましたが、食べてみるとほんの少し大豆っぽさはあるものの、かなりハムに近い味わい。「魚肉ソーセージみたいな味」「練り物っぽさが強い」とコメントする人もいましたが、一方で「伊藤ハムのハムカツみたい」「ハムカツとしての完成度は高い」という声もあり、意見が分かれる結果となりました。ただ、やはりオーブントースターで温めると少しパサッとしてしまいます。
電子レンジでは500Wで約1分20秒温めます。
電子レンジだとハムがしっとりして、オーブントースターで温めるよりもかなりハムに近い味わいになります。
◆メンチカツ
牛と豚の合い挽き肉で作られることが多いメンチカツも大豆ミートで再現されています。
原材料には、植物性たんぱくのほか、たまねぎなどのメンチカツらしい材料が入っていました。
カロリーは100gあたり295kcal。内容量の200gに換算すると約490kcalです。
メンチカツは4個入り。
メンチカツもオーブントースターか電子レンジで温めます。
オーブントースターなら2分予熱した後、200度で6分間温めます。
衣はサクッとしていますが、大豆ミートの食感は他のものと比べると「肉との差」が目立ちました。これはメンチカツの魅力が「あふれる肉汁にある」ところ、大豆では肉汁の部分までうまく再現できないためではないか?ということで、ごま油をかけてみたところ、ジューシーさが増してメンチカツ感がアップしました。これも比較たんぱくな味わいでありがら、ソースをかけるとしっかりジャンクさが生まれるので、お肉を避けたいけどガッツリとジャンクな物でおなかを満たしたい……という時にオススメ。
電子レンジでは500Wで50秒温めます。
電子レンジで温めると、オーブントースターよりもしっとりしますが、やはり汁気のなさが気になるところ。少々おからのような風味があり、今回食べた6品の中では「大豆から作られた」というのを一番感じられる一品でした。
6種類の大豆ミートを食べた結果、お湯で温めた肉だんごが一番「まさにお肉!」な仕上がりで、次点でナゲットが肉に近い味わいになっていました。やわらかカツなど、カツ系は少々パサッとしているので、ソースなどがあった方が、よりおいしく食べられそうです。
伊藤ハムの大豆ミートシリーズは全国のスーパーマーケットなどで購入でき、価格は「からあげ」が税抜398円、「ナゲット」が税抜358円、「肉だんご」が税抜298円、「やわらかカツ」が税抜358円、「ハムカツ」が税抜358円、「メンチカツ」が税抜398円です。
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