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マンガ「勇者で社畜の兼業ライフ」のロゴができるまでのメイキング


ファンタジー×会社労働なフルカラーコミック「勇者で社畜の兼業(デスマ)ライフ」では、作品のイメージが一目でわかるタイトルロゴを扉絵や第1話ラストで使用しています。作品の色が反映されたロゴデザインがどのように作成されたのか、デザイナーの解説とともにメイキングをお届けします。

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「勇者で社畜の兼業ライフ」のタイトルロゴは、「ノーゲーム・ノーライフ」「グリムノーツ」など数多くのロゴデザインを手掛けるデザイナーの柊椋さんに作成いただきました。

はじめまして、フリーランスデザイナーの柊椋(ひいらぎりょう)と申します。
ロゴデザイン、ライトノベル・コミックス装丁、パッケージデザインなど担当しております。
今回は、ロゴデザインのメイキングということでご説明させていただきます。


柊椋「まず、初期ラフとして3案出させて頂きました。全体的にコミカルさを出しつつも、『ファンタジー感』を出すために『丸ゴシック体=コミカル感』、『明朝体=ファンタジー感』という形で使用しています」


柊椋「3つの中では1番ファンタジー寄りなイメージにまとめたものです。会社員(社畜)でありながらも剣を振るわないといけない主人公をイメージしたアイコンをいれています」


柊椋「デザイン案1よりも文字周りは柔らかくしています。こちらは会社で残業してるアイコンをデザイン案1の同位置に配置した形式です」


柊椋「1と2と異なって横組みではなく縦組みにし、文字周りは案2に寄せたものになっています。こちらのアイコンは働くというよりも『働きたくない』というイメージ(剣でPCを破壊)で作成しています」


編集部やマンガ作者の希望や所見を重ね合わせた結果、「案3の紋章飾り&ひらがなを中央に配置するデザインが良い」「アイコンは案1の『剣とカバンを持って走る』が特にお気に入り」となったため、「デザイン案3ベースに1のアイコン追加」かつ「縦横2パターンを作成してほしい」という形でリテイクをお願いしました。

柊椋「基本案はデザイン案3から構成し、デザイン案1~3の部分的な要素などを追入れ替え・追加しました。全体の情報量・印象を強くするためにロゴの上下のクレスト(柄)を再調整して、バランス調整をしています」


柊椋「前回で基本構成は固まったため、配色作業に入ります。『勇者』『社畜』『兼業ライフ』の3単語を主軸に構成し、可読性を上げるために全体への縁取りを二重にかけています。統一感を出すために、全体の縁のカラーとクレスト・ルビ部分の配色を同一にしています」


仕上げまで進んだデザイン。「勇者」と「社畜」のエフェクトがデザインフルな分、「兼業ライフ」がフラットに感じてしまうため、「兼業」部分にも華美になりすぎない程度のデザインを提案していただきました。


変更デザインでは、文字の上にルビを載せたもの、「兼業」を書き殴ったようなイメージにしたものの2案の中、より作品の雰囲気が分かる画像下の案を採用となりました。柊椋「この段階からの基本構成の変更は珍しいのですが、配色によってはイメージが変わることもあり、編集さんとのやり取りの結果、今回は配色による印象変化から『兼業ライフ』の部分を大きく変更、本作のポイントでもある『兼業(デスマ)』をさらに強調する形式にし、配色も社畜に合わせて統一性を出しました。これで全体の調整を施し完成となります」


完成ロゴ。縦バージョンと横バージョンは、扉絵の内容やその他用途に応じて使い分けられます。


完成ロゴを使用した第1話扉絵はこんな感じ。

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in マンガ,   デザイン,   ピックアップ, Posted by log1e_dh

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