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無料で使える280万点の高解像度写真をスミソニアン博物館が公開、博物館など19施設のデータや資料がダウンロード可能に


ライト兄弟が初めて開発した「ライトフライヤー号」や、リンドバーグが太平洋横断に成功した「スピリット・オブ・セントルイス」、アポロ11号の司令船や「月の石」などの実物展示で知られる国立航空宇宙博物館を含む19の施設で構成され、映画「ナイトミュージアム2」の舞台ともなったスミソニアン博物館を運営するスミソニアン協会が、280万点の高解像度写真をパブリックドメインとして、無料で閲覧・ダウンロードできるオープンアクセスプラットフォームで公開しました。

Smithsonian Open Access | Smithsonian Institution
https://www.si.edu/openaccess


Smithsonian Releases 2.8 Million Images Into Public Domain | At the Smithsonian | Smithsonian Magazine
https://www.smithsonianmag.com/smithsonian-institution/smithsonian-releases-28-million-images-public-domain-180974263/

Smithsonian Open Access: 2.8 Million Images Are Yours to Use - YouTube


「スミソニアン・オープンアクセス」では、スミソニアン博物館を構成する国立航空宇宙博物館、国立アメリカ歴史博物館、国立自然史博物館、国立アメリカ・インディアン博物館など19施設のデータや資料の2D・3Dデータ、あわせて約300万件が公開されています。公開されている資料は無料で閲覧・ダウンロード・リミックス・共有などを自由に行ってOKです。


たとえばこれは、アメリア・イアハートが女性初の大西洋単独横断飛行を成功させたときに使用したロッキード ベガ5B。国立航空宇宙博物館に収蔵されているものの写真です。

Lockheed Vega 5B, Amelia Earhart | Smithsonian Institution
https://www.si.edu/object/nasm_A19670093000


機体の正面からの写真だけではなく、多方向から撮影された写真が公開されています。


また、細かい部分に寄ったような写真もあります。


それぞれの写真の下にあるアイコンをクリックすると、様々な解像度の写真がダウンロード可能。「High-resolution JPEG」は高解像度のJPEG画像で長辺が8000ピクセルほど、「Screen Image」は画面に表示されているJPEG画像で長辺が1200ピクセルほどのものです。


国立アフリカ美術館所蔵の「王を祝う頭部像」。特定の王を象ったものではなく、王を称えるための祭壇に飾られた品です。

Commemorative head of a king | Smithsonian Institution
https://www.si.edu/object/nmafa_85-19-16


葛飾北斎による「漁師」。浮世絵収集家だった小林文七から、実業家のチャールズ・ラング・フリーアの手に渡り、アーサー・M・サックラー・ギャラリーに収蔵されました。

Fisherman | Smithsonian Institution
https://www.si.edu/object/fsg_F1904.181


なお、2020年2月時点の公開点数は280万点ですが、スミソニアン博物館では今後、1億5500万点の所蔵品のデジタル化を進めていく予定で、2020年内にさらに20万点が公開されることになっています。

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in ネットサービス,   アート, Posted by logc_nt

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