クリスマスパーティーでつい食べ過ぎてしまうのは「料理の種類が多過ぎるから」

by ???????? Claudio Schwarz

クリスマスパーティーといえばローストチキンにミートローフ、ケーキなど、たくさんのごちそうが並ぶ光景を連想するもの。年末年始は体重増加に気をつけようと考えていたのに、クリスマスパーティーでつい食べ過ぎてしまったという経験がある人もいるはずです。イギリスのスウォンジー大学で心理学講師を務めるローラ・ウィルキンソン氏は、「目の前に並べられる料理の種類が多すぎること」が食べ過ぎの原因になると指摘しています。

How not to overeat this Christmas – according to science
https://theconversation.com/how-not-to-overeat-this-christmas-according-to-science-128709

クリスマスや年末年始を含めたホリデーシーズンの体重増加は多くの人にとって悩みの種であり、「ホリデーシーズン中は体重が増加しやすい一方で、体重を元に戻すのは難しい」という研究結果も存在します。そのため、ホリデーシーズン中の体重増加を防ぐ目的で、さまざまな行動介入によってクリスマスパーティーなどの体重増加を防ぐ方法も研究されています。

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by Adrienn

ウィルキンソン氏はクリスマスパーティーなどで食べ過ぎてしまう理由の一つには、「料理の種類」が関係していると指摘。クリスマスなど特別なイベントの食事は普段より料理の種類が豊富になりがちなだけでなく、ビュッフェ形式のパーティーなどでは大量の料理がズラリと並べられますが、料理のバラエティが豊富であるほど人はたくさん食べてしまいがちなことが2003年の研究で判明しています。

研究によると、4種類の具が挟まれたサンドイッチを自由に食べることが許可された被験者は、1種類の具しか挟まれていないサンドイッチを食べることが許可された被験者と比較して、3分の1ほど多い量を食べる傾向がありました。また、見た目や味が違う3種類のヨーグルトを与えられた被験者は、お気に入りの味のヨーグルト1種類しか与えられなかった被験者と比較してヨーグルトの摂取量が多かったそうです。その一方で、味が違うものの見た目が同じ3種類のヨーグルトを与えられた被験者は、お気に入りのヨーグルト1種類を与えられた被験者と食べる量が変わらなかったことから、この現象は視覚的要素にも左右されることがわかっているとのこと。

人には特定の味や色の食品を食べていると同系統の食品への欲求が減る「感覚特異的満腹感」という性質があり、同じ食べ物を延々と食べ続けることを避けやすくなっています。しかし、目の前にバラエティ豊かな料理が並んでいれば、1つの種類の食品に飽きたとしても別の食品に手を伸ばしやすくなるため、結果として食べ過ぎてしまいがちだそうです。並んでいる料理の種類が多いほど食べ過ぎてしまう現象は、「バラエティ効果」ともいわれています。

by Lee Myungseong

バラエティ効果は果物や野菜など多種類の食材を食べた方がいいケースでは健康に役立ちますが、大量のメインディッシュやデザートを食べ過ぎてしまうことにもつながります。クリスマスパーティーなどでバラエティ効果による食べ過ぎを防ぐには、「自分はバラエティ効果によって食べ過ぎてしまいやすい状態だ」と自覚することや、目の前に並ぶ料理の種類を減らすことなどが重要だとウィルキンソン氏は述べました。

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in , Posted by log1h_ik

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