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ボーイングが墜落事故を起こした「737 MAX」の生産停止を決定

by Steve Lynes

2018年10月のライオン・エア610便墜落事故、2019年3月のエチオピア航空302便墜落事故という2度の事故で、機体のシステムに問題があると指摘されてきたボーイング 737 MAXの生産を停止することがボーイング社から発表されました。

Boeing Statement Regarding 737 MAX Production - Dec 16, 2019
https://boeing.mediaroom.com/2019-12-16-Boeing-Statement-Regarding-737-MAX-Production


「737 MAX」は墜落事故以前は月間52機ペースで生産されてきた機体ですが、2018年10月・2019年3月と短期間に2件の墜落事故が発生。事故が人為的なものではなく機体側に問題があるという指摘があり、2019年3月から出荷停止となっていました。

ボーイング737 MAXに搭載されたシステムの経緯と問題点 - GIGAZINE


この件では、そもそもボーイングの社風自体が安全性を軽視していたという内部告発が行われています。

ボーイング 737 MAX墜落事故の原因は安全性向上より納期・コストを重視する社風にあるという内部告発 - GIGAZINE

by Marco Tjokro

ボーイングは運航再開に備えて、2019年4月からは月間42機にペースを落としながらも生産を続けてきましたが、連邦航空局による運航許可が出る見通しが立たず、在庫を400機以上抱える事態となったことから、2020年1月から機体生産を停止する決断に至りました。

この過程では、修理に戻されたボーイング 737 MAXが工場敷地内に収まらず、空港の駐車場にまで並べられた姿が確認されています。

欠陥機疑惑のボーイング737MAXが駐車場にぎっしり並ぶ事態に - GIGAZINE


今回の措置はあくまで生産ラインを一時的に停止させるものであり、「737 MAX」シリーズの生産が中止になるわけではなく、従業員は737関連の作業を継続するか、あるいは他のチームに割り当てられるとのこと。ボーイングによれば、従業員を休ませたり、人員整理をしたりする事態にはならないそうです。

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in 乗り物, Posted by logc_nt

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