1品100円のおせちを集めて自分だけの「最高のオリジナルおせち」を作れるローソン「100円おせち」2019年版レビュー
お正月といえばおせちですが、大きなおせちは高額なのに加え、量が多く余りがちなので、一人暮らしや二人暮らしだと買ったり作ったりするのにためらう人も多いはず。少量ずつ、好きなおせちだけ集めて、飽きてしまわないうちに食べきりたい……という人にぴったりなのが、一品100円ずつで購入できるローソンストア100の「100円おせち」。甘露煮や昆布巻といったおせちの定番から、豚の角煮、海鮮サラダ、そして高級食材である数の子も100円とのことなので、100円おせちでミニサイズのごうかおせちを作って食べてみました。
100円おせち 商品ラインナップ | ローソンストア100〜生鮮・100円・くらし支えるストア〜
https://store100.lawson.co.jp/special/osechi/201912/lineup.html
2019年版の100円おせちは全32種のラインナップ。今回はだて巻を除く31種を入手できました。
100円おせちは2015年、2016年、2018年とレビューしていますが、2019年版は「豚の角煮」「お煮しめ」「海鮮サラダ」「くるみ甘露煮」「御蒲鉾 紅白(鯛入り)」が新登場のおせち。
豚の角煮は内容量が80gで、スライスされた角煮2枚と、玉ねぎが入っています。
裏面を見てみると、原材料名は豚肉・玉ねぎ・しょうゆ・三温糖・砂糖・かつお節エキスなど。
お煮しめも角煮と同じサイズで、内容量は80g。角煮はシンプルでしたが、こっちは具だくさん。
鶏肉・にんじん・ごぼう・れんこん・たけのこ・しいたけ・かつおだしなどが含まれます。
「海鮮サラダ かに風味蒲鉾と海老」も内容量80g。
かに風味蒲鉾のほか、玉ねぎ・エビが入っています。
「御蒲鉾紅白(鯛入り)」は内容量90g。
魚肉・卵白・醸造調味料・砂糖・魚介エキスなどが入っていますが、「鯛」の文字はありません。
くるみ甘露煮はパックに入っており、内容量は17g。
くるみ・還元水あめ・砂糖・醤油などが書かれています。角煮やお煮しめに栄養成分表示はありませんでしたが、くるみ甘露煮には記載があり、エネルギーは1パックあたり93kcalです。
このほか、定番おせちとしては「つぶ貝わさび」「数の子松前」「いか明太」「ほたてわさび」「いか黄金」の入ったミニパックもあります。内容量はいずれも40gです。
くるみ甘露煮と同じシリーズの定番品として、「えび甘露煮」「田作り」「あさり」「わかさぎ」。内容量は17~25gで、いずれも甘露煮と同じぐらいのサイズ。
「つぶつぶ栗きんとん」は内容量60g、「栗甘露煮」は内容量58gです。
練り物系は、左から「寿なると」が赤・白2種(100g)、新製品の「御蒲鉾紅白(鯛入り)」、「御蒲鉾白板」と「御蒲鉾赤板」(いずれも90g)、「ふぐ蒲」(60g)と豊富です。
酢漬けのものとしては、「切り千枚」(100g)と「なます漬」(120g)
昆布巻は「鮭昆布巻」(1本)、「鰊(にしん)昆布巻」(1本)、「一口鰊昆布巻」(5個入り)の3種類。
そのほか、「味付け数の子」(14g)、「合鴨炙り焼きスライス」(4枚)、「わさび本漬」(60g)、「黒豆」(110g)、「厚焼きたまご」(120g)があります。
ということで、こんな感じでミニサイズのお重を用意。お重は13.5×13.5×5cmのものを3段用意しました。
かまぼこは板付きとなっており、包丁で好きなサイズにカットできますが……
厚焼きたまごはすでに5つにカットされているので、直接おはしで盛り付けることができて便利。
いずれも数口で食べてしまいそうな食べきりサイズなので、おせちの具材を余らせてしまう……ということも起こらなさそうなのがいい感じです。
31種類のおせちを盛り付けてみるとこんな感じ。
さっそく試食していきます。
まずは新製品の豚の角煮から。冷たい状態で食べたのですが、お肉は柔らかく、しっとりしていました。角煮は冷めると脂が固まりますが、そのようなこともなく、やや甘めの味付けでだしの香りも感じられます。たまねぎにもしっかり味が染みていますが、食感はシャキシャキ。塊肉ではなくスライスなのでチャーシューっぽさがただよいますが、お肉が少なくなるおせち料理にがっつり感をプラスできそうな感じ。
お煮しめは鶏肉・れんこん・にんじん・ごぼう・しいたけなど具だくさんで、いずれも柔らかく煮られています。醤油とだしがしっかりしているので、冷めていてもおいしく食べられます。
2019年のおせちから新登場の海鮮サラダは、酢漬けのような見た目から酸味が強そうだなと思っていましたが、食べてみると酢でさっぱりさせているものの、酸味は強くありません。おせちは甘い煮つけが多くなるので、シャキシャキの玉ねぎ、ぷりぷりのえび、かにかまぼこでさっぱり仕上げたサラダ仕立ての一品は、よい箸休めになりそうです。
かにかまぼこはこんな感じで、大きめにカットされていました。
切り千枚は国内産のかぶをスライスして甘酢で漬け込んだもの。やや分厚めにスライスされており、「コリコリ」っとした食感は少なく、柔らかめ。味付けも尖った酸味がなく、どちらかというと優しい味です。
寿なるとはかまぼこの一種かと思いきや、魚肉に加えて大豆タンパクが加えてあるためか、練り物と高野豆腐の間のような独特の食感。風味も独特で、好き嫌いが分かれそうでした。彩りはきれいなのですが、今回のおせちの中では最も編集部員の人気が低いアイテムとなりました。
一方、くるみ甘露煮は「これをずっと食べていたい……!」とコメントする人が出てくるほど絶妙な一品。砂糖と醤油の甘辛さが、ナッツの香ばしさと絶妙にあっていました。
高級食材である数の子も、100円おせちに含まれます。こりこり・ぽりぽりという小気味よい食感は一般的な数の子と同じです。
かなり薄くスライスされていますが、そんなに大量に食べられるものでもないので、これくらいの量で十分かなという印象。100円おせちなので、さらにかずのこが欲しいという場合ら100円で手軽に追加できるというのもポイント。
つぶつぶ栗きんとんはさつまいもペーストをベースに、栗甘露煮を加えたもの。甘くねっとりしたさつまいもがデザートのよう。
サクサクとした食感のえび甘露煮は、ほのかに甘く、えびの香ばしさがしっかりと感じられ、スナック感覚で食べられます。
なます漬は切り千枚よりも酸味が際立っており、酢のツンとした香りと甘さがバランスをとっていました。紅白のなますは「平和」や「平安」を願った料理とのことで、意味合いとしてもさっぱりとした箸休めとしてもおせちに入れておきたい一品です。
あさりは甘辛く煮られており、お煮しめなどよりも濃い味付け。炊きたて熱々のごはんにのせて食べたい品でした。
ということで、次のお重へ。
赤・白、2色のかまぼこは、かまぼことしては柔らかめで、味付けも薄くされています。おせちは全体として味付けが濃くなりがちなので、このくらいの味付けがベストかも……といったところ。
ふわふわ・ぷりぷりの厚焼き卵は、かなり甘い味付け。
やや硬めであはあるものの、合鴨炙り焼きスライスは噛むたびに肉の風味がじゅわじゅわ広がります。脂の部分が炙られているので香ばしさもありました。
昆布巻は、鮭とにしんの2種。昆布巻自体は同じ味付けですが、鮭の方がやや魚の量が多く、食感や味もしっかりと感じられる印象です。
わかさぎと……
田作り。同じような見た目の2種ですが、田作りの方がやや硬めで骨っぽく、苦みが強いので大人向けかも。いずれも骨まで柔らかく煮られているので、サクサクと食べることができます。
栗甘露煮は1パックに大粒の栗が3粒入っています。ほっくりとしてて食べやすく、これもデザートにぴったり。
黒豆はやや小粒ではあるものの、沖縄産黒糖でふっくら炊き上げられていて、柔らか。ついつい手が伸びてしまう甘さです。
以上2段はやや甘めの味付けのものが多かったのですが、3段目のお重はしょっぱい味付けのものが多め。
黄金いかは、真いかの胴身にカラフトししゃも卵を合わせたもの。唐辛子などの辛さはなく、塩気が強いのでご飯が進みます。
つぶ貝わさびは北海道産のつぶ貝と昆布を合わせたもので、貝の食感が特徴的。だしの香りと、ほのかにツンとくるわさびが良い感じです。
いか明太は柔らかないかを明太子であえたもの。わさびとは違うピリッとした刺激があります。
数の子松前はするめいかと昆布・人参に立切数の子を加え、白醤油で味をつけたもの。ほんのりと清酒が香る大人の味です。
ほたてわさびはほたてのほか、クルミも入っています。これも茎わさびがツンとする仕上がりで、清酒がふわっと香ります。
もっともお酒の香りが強かったのは、酒粕が入ったわさび漬け。わさび茎がたっぷり使ってあるので、鼻にツンと来る度合も群を抜いており、好きな人にはたまらないはず。
赤色が鮮やかな鯛のかまぼこと、白一色のふぐのかまぼこは。魚の風味がほのかに感じられる仕上がり。先ほどの紅白のかまぼこよりもプリッとしていて、味付けも濃い目なので単体として食べて「おいしい」と感じるのはこっち。特に鯛のかまぼこは色合いも鮮やかなので、並べるとおせちが華やぎました。
100円おせちは32種類・全種そろえても税抜3200円とかなり安価で、3段おせちには入りきらない量でした。全て揃えると1~2人では食べ切れなさそうだったので、好きなものだけ好きなだけ集めてミニお重に積めれば華やかなお正月が演出できそうです。
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