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FaceAppをはじめとするロシア製スマホアプリをFBIが「脅威」と認定

by Hisrsrtyo

アメリカ連邦捜査局(FBI)が、写真編集アプリ「FaceApp」を初めとするロシア製のスマートフォンアプリは「防諜(ぼうちょう)上潜在的な脅威となり得る」と警告しました。

FBI Letter to Schumer re FaceApp11.pdf
(PDFファイル)https://www.democrats.senate.gov/imo/media/doc/FBI%20Letter%20to%20Schumer%20re%20FaceApp11.pdf


FaceApp: Chuck Schumer calls for feds to investigate - CNNPolitics
https://edition.cnn.com/2019/07/18/politics/chuck-schumer-faceapp-investigation/index.html


FBIはチャールズ・シューマー上院議員に宛てた書簡の中で、「FaceAppのようなロシアで開発されたスマートフォン向けアプリケーションや類似の製品は、その製品が収集するデータ、プライバシーと利用規約に関する方針、ロシア国内のデータへのアクセスを許可するロシア政府が利用できる法的メカニズムに基づいて、防諜活動に対する潜在的な脅威と見なす」と述べています。


ロシアのテクノロジー企業であるWirelessLabが開発したFaceAppは、AIを用いてスマートフォン上で顔写真を加工し、表情を変えたり老化させたり若返らせたりできるという機能で人気があります。ただ、以前から不安な面は指摘されていて、2019年7月には、FaceAppで編集するために選択された顔写真がFaceAppのリモートサーバーにすべてアップロードされていることが発覚しました。

顔写真を老化させたり笑顔にできたりする「FaceApp」がユーザーの顔写真をサーバーに保存している - GIGAZINE


これを受けて、2019年11月にアメリカの民主党全国委員会が2020年アメリカ大統領選挙にむけて、FaceAppを使用しないよう注意を促したことを、CNNが報じています。

CNNによれば、民主党のセキュリティ担当主任であるボブ・ロード氏は「FaceAppは写真に写る人物を老化させることができますが、この斬新な機能にはリスクがあります。FaceAppはロシア人によって開発されました。現時点ではプライバシーのリスクは明確ではありませんが、アプリの使用を避けるメリットがリスクを上回ることは明白です」と述べたとのこと。

一方、WirelessLabは、CNNの取材に対してロシア政府との関係を認めず、第三者によるデータの共有または販売を否定しました。

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in モバイル,   ソフトウェア, Posted by log1i_yk

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