中国でSIMカード新規購入時に顔スキャンが必須に
by Dmitriy Tyukov
中国は「監視カメラ大国」として知られており、あちこちで顔認証・顔認識が活用されています。これに加えて新たに、SIMカードを新規購入するときも顔のスキャンが必須になりました。
China brings in mandatory facial recognition for mobile phone users | World news | The Guardian
https://www.theguardian.com/world/2019/dec/02/china-brings-in-mandatory-facial-recognition-for-mobile-phone-users
China launches mandatory face scans for mobile users — Quartz
https://qz.com/1759108/china-launches-mandatory-face-scans-for-mobile-users/
China introduces mandatory face scans for new SIM card purchases
https://thenextweb.com/privacy/2019/12/02/china-introduces-mandatory-face-scans-for-new-sim-card-purchases/
「SIMカード新規購入時に顔スキャンが必須」という規則は、2019年12月1日から施行されたもので、中国国内でSIMカードを購入可能な店舗ではこの規則の施行に備えて設備が整えられました。
中国政府がこの規則を発表したのは2019年9月27日のこと。「サイバースペースにおける市民の正当な権利と利益を保護するための措置」であり、SIMカードの転売などを防ぐことが目的であるという説明がなされています。
工信部持续加强电话用户实名登记管理工作维护公民网络空间合法权益
http://www.miit.gov.cn/n1146285/n1146352/n3054355/n3057724/n3057728/c7448683/content.html
中国では「顔」情報が広く用いられており、人気歌手のコンサートで入口に顔認証技術を搭載したカメラが複数設置されていたことにより、データベース情報と一致した指名手配犯が逮捕される事例が報告されています。
顔認識機能を使って逃亡者を6万人参加のコンサート会場から中国警察が見つける - GIGAZINE
一方で、「顔」の情報の扱いについてはプライバシーを懸念する声も上がっており、2019年11月には杭州のサファリパークで同意なく個人情報である顔のスキャンを取られたとして、浙江理工大学のGuo Bing教授が、消費者権利保護法違反であると訴訟を起こしています。この訴訟は、中国国内での「顔」情報にまつわる初の訴訟であるとみられています。
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