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ゲームキューブコントローラーを寒い冬にピッタリな電気カイロに魔改造してしまった猛者が現れる


2001年に発売されたニンテンドーゲームキューブは、既に発売から約20年が経過した旧世代のゲーム機ですが、そのコントローラーは非常に人気が高く、任天堂の最新ゲーム機であるNintendo Switchでも利用可能です。特に大乱闘スマッシュブラザーズシリーズのプレイヤーから人気の高いゲームキューブコントローラーを、寒い冬に指を温めてより良いゲームプレイの手助けになりそうな電気カイロに改造してしまったユーザーが現れています。

Smash Player Develops Hand-Warming GameCube Controller
https://kotaku.com/smash-player-develops-hand-warming-gamecube-controller-1839948092

冬の寒い季節になると、手先が冷えて動きにくくなり、ゲームで思うようにコントローラーを操作できなくなることがあります。そんな場面を想定してか、長らくゲームキューブコントローラーで大乱闘スマッシュブラザーズシリーズをプレイしてきたというTwitterユーザーのMorneさんが、ゲームキューブコントローラーを電気カイロに改造してしまいました。なお、海外ゲームメディアのKotakuがMorneさんにインタビューしたところ、地元のゲーム大会に出場した際に、他のプレイヤーが電気カイロで手を温めているところを見て、「ゲームキューブコントローラーを電気カイロに改造する」というアイデアを思いついたそうです。

New design rework, uses thiccboi paracord cable and close to having room for rumble pack, paracord will be detachable from battery pack, which is now 1.5 times more... batteries. Internal battery probly never going to happen because it's dangerous and adds weight/disallows rumble pic.twitter.com/CCIIXvIS0c

— Morne (@ForlornMorne)


Morneさんは電気カイロ機能付きのゲームキューブコントローラーをムービーに収めており、どんなコントローラーに変貌してしまったかは以下のムービーを見ればよく分かります。

Morne's Version 1.0 Fully-internal hand-warming controller. - YouTube


Morneさんが改造した電気カイロ機能付きゲームキューブコントローラーがコレ。コントローラーとゲームキューブをつなぐケーブル部分がパラコードケーブルに代えられています。コントローラーの内部には加熱機構が搭載されていますが、内部には断熱材が仕込まれているので加熱機構があっても安全に機能するそうです。ただし、見た目自体は元のコントローラーとほとんど同じ。


ケーブルをゲームキューブ本体と接続したところ……


普通のコントローラーとしても正常に機能します。


ケーブルの左に置かれた黒色の外付けバッテリーパックがあれば電気カイロ機能を長時間使用することが可能ですが、バッテリーパックなしでも短い時間ならばコントローラー単体で電気カイロを機能させることができるそうです。なお、バッテリーパックなしでも電気カイロが機能することからもわかるように、カイロ部分はゲームキューブ本体から電力を供給してもらっているわけではありません。


コントローラーの天面部分には通常は存在しないMicroUSBポート・電源ボタン、そして写真からは分かりづらいもののLEDインジケーターがあります。なお、MicroUSBポート経由でコントローラーに内蔵したバッテリーを充電することも可能。


電源ボタンの長押しで電気カイロのオンオフが可能で、電源をつけるとLEDインジケーターが赤色に点灯。


電源ボタンを2度押しすると、バッテリー残量の確認ができます。バッテリー残量はLEDインジケーターの点灯方法で知らせるのか、それとも色で知らせるのかは不明ですが、青色に点灯すると残量は満タンということだそうです。


背面はこんな感じ。ポリマークレイを使用して元のコントローラーの見た目に近づけているとのこと。


電気カイロを起動した際の温度を測定したところ、華氏100F(摂氏38度程度)前後となっています。


Kotakuは「スマッシュブラザーズのコミュニティでは、『ウォームアップ』はとても重要な概念となっています。大会に出場する際などには、試合に備えて軽くゲームをプレイするというゲームプレイにおける『ウォームアップ』と、コントローラーの操作に使う指を物理的に温めることで指の動きを柔軟にする『ウォームアップ』の両方が重要になります。前者はとても簡単に行えますが、後者は難しい場合があります。なぜなら、大会の会場ではゲーム機の動作を考慮してできるだけ温度が低くなるように設定されている場合があるためです。経験豊富なプレイヤーの場合、大会に出場する際には電気カイロなどを持参する場合がありますが、プレイ中に直接手を温められるコントローラーの存在はスマッシュブラザーズのコミュニティにとっても大きな衝撃です」と記しています。

なお、Morneさんはさっそく2020年に開催予定の大乱闘スマッシュブラザーズの大型大会であるGenesisに電気カイロ機能付きコントローラーの試作機をいくつか持ち込み、大会参加者にテストしてもらう予定だとしており、「アルファ版を完成させたばかりなので、トッププレイヤーにテストしてもらう機会はまだありませんでした。(Genesisでは)MikeHazeなどのトッププレイヤーにテスト使用してもらうことを計画しています。なお、BlueBuddyは電気カイロ機能を実際に使って、『気に入った』と言ってくれました」と語っています。

Morneさんがスタートしたゲームキューブコントローラーに電気カイロを搭載するプロジェクトには、複数の賛同者が現れており、記事作成時点では協力者と共にコントローラーのアップデートに取り組んでいるとのこと。また、Morneさんは「自分のようにスマブラのプレイで手が腱鞘炎になってしまった多くのプレイヤーのためにも、コントローラーの開発を進めていく」と語っています。

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in ハードウェア,   動画,   ゲーム, Posted by logu_ii

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