「マジック：ザ・ギャザリング」でデータ流出の可能性ありでユーザーにパスワードの変更を要請

1993年に発売された世界初のトレーディングカードゲームである「マジック：ザ・ギャザリング(MTG)」には、PCゲーム版の「MTG ARENA」や「MAGIC ONLINE」が存在しているのですが、これらのユーザーアカウント情報が流出した可能性があるとして、MTGの開発元であるウィザーズ・オブ・ザ・コーストが警告しています。

MTG Arena and Magic Online suffer security data breach | Dot Esports
https://dotesports.com/mtg/news/mtg-arena-and-magic-online-suffer-a-security-data-breach

Magic the Gathering and MTG Arena users urged to change passwords following data breach ? Eurogamer.net
https://www.eurogamer.net/articles/2019-11-17-magic-the-gathering-and-mtg-arena-users-urged-to-change-passwords-following-data-breach

MTGの開発元であるウィザーズ・オブ・ザ・コーストが、MTG ARENAおよびMAGIC ONLINEユーザーのうちアカウント情報が流出した可能性のあるユーザーに対して、アカウントのパスワード変更を促すメールを送信していたことが明らかになっています。

ウィザーズ・オブ・ザ・コーストによると、過去のログイン情報が保存された内部データベースが誤って「誰にでもアクセス可能な状態」となっていたため、ユーザーにパスワードの変更を促しているとのこと。なお、データ流出の可能性があるデータベース上にはユーザーのクレジットカード情報などの支払い情報は含まれておらず、パスワード自体も暗号化された形式で保存されていたため、悪意のある目的でアカウント情報が利用された可能性は極めて低い模様。

なお、一部のユーザーはメールアドレス情報が存在しないためパスワード変更のお知らせを受け取ることができていないそうですが、そういったプレイヤーのアカウントに対しては強制的にパスワードのリセットを行わせることとなるようです。

ウィザーズ・オブ・ザ・コーストは今回のデータ流出の可能性について、「これは過去のデータベースに関連する孤立したインシデントであり、既存のシステムとは無関係な出来事であると考えています。我々のここまでの調査に基づくと、データが悪用された可能性はほとんどありません」とコメントしています。