FacebookのiOSアプリにカメラがバックグラウンドで勝手に起動するバグが判明

iOS向けのFacebookアプリで、ビデオや写真を見ているバックグラウンドで、ユーザーが知らない間にカメラが起動してしまうバグが判明しました。Facebookは既にこの問題の修正をAppleに提出したと報告しています。

Facebook bug shows camera activated in background during app use - CNET
https://www.cnet.com/news/facebook-bug-has-camera-activated-while-people-are-using-the-app/

Facebook’s iOS app might be opening the camera in the background - The Verge
https://www.theverge.com/2019/11/12/20961332/facebooks-ios-app-reportedly-camera-background-security

バグが発覚したのは2019年11月2日のことで、ソフトウェアのテスターであるNeo QAさんがTwitterでバグを再現したムービーを公開しています。

iPhoneでFacebookアプリからムービーを見ているところ

ムービーを最大化するため、画面を横向きにします。

そして、画面を横向きから再び縦向きに戻す時に、なぜかカメラが起動し……

部屋の様子が写し出されてしまいました。

数秒経過すると、タイムラインの表示に戻りました。Neo QAさんはこのバグについて「少し心配だ……」とつぶやいています。

同じバグによるカメラの誤作動を確認したムービーは他にもTwitterに公開されています。

ウェブデザイナーのジョシュア・マデュー氏によると、カメラが誤作動するバグは記事作成時点で最新のバージョンであるiOS 13.2.2でアプリを実行した時に発生するそうで、iOS 12を搭載するiPhoneでは確認できなかったとのこと。また、技術系メディアのThe Next Webは、iOS 13.1.3を搭載したデバイスで検証したところ、バグは発生しなかったと報告しています。

FacebookのSafety＆Integrity部門ヴァイス・プレジデントを務めるガイ・ローゼン氏は2019年11月13日に、マデュー氏の報告に対して「報告してくれてありがとうございます。これはどうやらバグで、社内で調査中です」とリプライしました。

そして、ローゼン氏は、「iOS向けアプリで写真がタップされた時に、カメラ画面に部分的に移動してしまうバグが発見されました。このバグによって写真やムービーが勝手にアップロードされた痕跡はありません」と述べ、「本日App Storeにバグの修正を報告しました」とTwitterで報告しました。