映画「スーパーバッド 童貞ウォーズ」の偽造身分証を持った未成年者が逮捕される

2007年に公開された童貞の高校生3人組が奮闘する青春コメディ映画が「スーパーバッド 童貞ウォーズ」です。この映画の中で、主人公のひとりであるセスは偽造した身分証明書を使ってお酒を購入しようとするのですが、映画で使用された偽造身分証と同じものを持っていたことで未成年者が逮捕されるという事案が発生しています。

Seth Rogen responds to underaged kid arrested for his fake 'McLovin' ID
https://mashable.com/article/seth-rogen-mclovin-fake-id-underage-drinking-response/

映画「スーパーバッド 童貞ウォーズ」は、興行収入1億7000万ドル(約180億円)を超えるヒットを記録した人気作品。同作品では、10代の若者が偽造した身分証明書を使ってお酒を購入するというシーンがあります。この偽造身分証明書は「McLovin」という名前になっており、ファンの間では非常に人気となっており、パーティーグッズとしてAmazonで購入できるくらいに人気なアイテムとなっています。

「McLovin」の偽造身分証明書は、「スーパーバッド 童貞ウォーズ」の予告編の中でも登場します。

Superbad (unrated) - YouTube

これが「McLovin」の偽造身分証明書。

この「McLovin」の偽造身分証明書を所持していたため、偽造身分証明書所持の罪で逮捕されてしまったのが、アイオワ州出身の20歳の男性であるダニエル・アルフレド・バーレソン。バーレソンはアイオワシティにあるバーで未成年者ながら飲酒していた際に、アイオワシティ警察から身分証明書の提示を要求されたそうです。バーレソンは身分証明書の提示を拒否したそうですが、最終的にバーの外に連れ出され、身分証明書を提示させられたと報じられています。

この際、警察はバーレソンが本物の身分証明書の他にもう1枚の身分証明書を持っていることに気づいたそうで、これが「McLovin」の偽造身分証明書だったとのこと。警察官は「スーパーバッド 童貞ウォーズ」を見たことがなかったため、「McLovin」の偽造身分証明書を本物の身分証明書と勘違いしたそうで、ディスパッチャに照合を依頼しました。なお、「McLovin」の身分証明書はニセモノであるため、該当する身分証明書を見つけることはできなかったそうです。その結果、バーレソンは未成年者による飲酒と偽造身分証明書の所持により逮捕されることとなります。

この奇妙な逮捕劇が報じられると、「スーパーバッド 童貞ウォーズ」の脚本を担当したセス・ローゲンがTwitter上で「僕の仕事はついに終わった」と反応。このツイートは記事作成時点で6万5000件以上リツイートされ40万件以上いいねされることとなっています。

なお、偽造身分証明書の所持により逮捕されてしまったバーレソンのマグショットは満面の笑みを浮かべており、「誇らしげだ」とまで指摘されています。