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「ポルノサイトの年齢義務化とフィルタリング」が度重なる延期を経てついに中止へ

by Greyerbaby

イギリスで予定されていた「ポルノサイトの年齢確認義務化」とそれに基づくサイトフィルタリングが、法律の度重なる施行延期の末に中止となったことが発表されました。

ONLINE HARMS:Written statement - HCWS13 - UK Parliament
https://www.parliament.uk/business/publications/written-questions-answers-statements/written-statement/Commons/2019-10-16/HCWS13/


UK porn blacklist is dead after government abandons age verification | Ars Technica
https://arstechnica.com/tech-policy/2019/10/uk-government-abandons-planned-porn-age-verification-scheme/


イギリスのデジタル・文化・メディア・スポーツ庁長官であるニッキー・モーガン氏は2019年10月16日に発表した声明の中で、「インターネットで子どもたちを守るという政府の公約は揺るぎません。成人向けのコンテンツはインターネット上ではあまりにも簡単にアクセス可能で、子どもたちを危害から守るためにはさらなる対策が必要です」と述べながらも、「政府はインターネット上のポルノグラフィーの年齢確認に関する2017年デジタル経済法第3稿が施行されることはないと結論付けました」と明言しました。


イギリスでは、2017年に可決された「Digital Economy Act 2017(2017年デジタル経済法)」で、ポルノサイトにアクセスするための年齢確認を義務化する条項が盛り込まれました。これによると、サイト運営側は年齢認証システムを導入する必要があり、年齢認証を怠った場合はインターネットサービスプロバイダー(ISP)からサイトブロッキングの処置を受けるほか、罰金も科されるとのこと。

「アダルトサイトを見るには18歳以上だと証明しなければならない」という法律が7月からイギリスで施行 - GIGAZINE


しかし、導入が検討されていた年齢確認システムは民間企業によって構築されたものであり、イギリス国民のブラウジング習慣と個人情報を含んだデータベースを民間1社が管理することに対し、不安の声があがっていました。

また、「イギリス外に拠点を置くポルノサイトはイギリスの法律を守らないから意味がない」という意見があったほか、「TwitterやRedditのようなSNSが、ユーザーがアップロードしたポルノコンテンツによってブロッキングの対象になってしまう」という点も懸念されていました。

by LuidmilaKot

こうした反対意見もあり、2017年デジタル経済法は、2018年4月に予定されていた施行を延期。議論が長引いたために施行延期は複数回に及び、2019年4月にはついに「2017年デジタル経済法は2019年7月に施行される」と発表されました。

しかし、2019年6月に「欧州連合(EU)に必要な書類を提出しなければならず、さらに施行が遅れる」ことが発表され、2017年デジタル経済法は記事作成時点でいまだ施行されていない状態。結果として、法律が成立していたにもかかわらず、その施行を待たずとしてポルノサイトのフィルタリングは中止されました。

なお、モーガン氏は、ポルノサイトの年齢義務化とフィルタリングは中止になる一方で、2017年デジタル経済法の他の部分は中止にならず、継続して施行を待つことになると述べました。

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in メモ, Posted by log1i_yk

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