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東京を走る電車のリアルタイムな運行状況がプラレールっぽい3D表示でよくわかる「Mini Tokyo 3D」を使ってみた


東京の公共交通機関の運行状況を、3Dのデジタルマップ上で見ることができる地図が「Mini Tokyo 3D」です。エンジニアの草薙昭彦さんが開発したMini Tokyo 3DはPC・スマートフォンのウェブブラウザからアクセスすることが可能で、首都圏を走るJRや私鉄、地下鉄などのリアルタイムの動きを、まるでプラレールや鉄道模型を眺めるような気分で観察できます。

Mini Tokyo 3D
https://nagix.github.io/mini-tokyo-3d/


Mini Tokyo 3Dにアクセスするとこんな感じ。


カラフルな線の上を走る直方体の3Dモデルが電車で、実際のダイアグラムに合わせてリアルタイムで地図上に電車の場所が反映されます。カーソルを重ねると、路線の名前と種類、列車番号、発着予定時間が表示されます。


マウルホイールの上下でマップの拡大・縮小、左クリックをしながらドラッグでカメラの位置変更、右クリックをしながらドラッグでカメラの方向変更が可能です。マップに思いっきりカメラを寄せると、シンプルな直方体だった電車のモデルが実際の車両編成を反映したモデルに変化します。


マップからカメラを思いっきり引いてみたところが以下。Mini Tokyo 3Dで描かれる鉄道網はあくまでも首都圏を走るものだけとなっています。


オレンジ色の丸い光は、電車の運行が予定から遅れているということ。実際にカーソルを合わせてみると、遅延情報が表示されました。Mini Tokyo 3Dは単に電車のダイアグラムを再生するだけではなく、現実の遅延情報を即時に反映します。


画面右にある目のアイコンをクリックすると……


地下を走る電車がくっきりと表示されます。東京メトロと都営地下鉄の合計13路線・285駅を地図と一緒に眺めることができ、東京は世界でも有数の地下鉄網を抱える都市であることがはっきりとわかります。地上にカメラを戻すには、もう一度目のアイコンをクリック。


ヘリコプターのアイコンをクリックすると、選択した電車をカメラが自動で追いかけてくれます。


時計のアイコンはリアルタイム表示機能で、デフォルトで有効となっています。東京中を縦横無尽に走るJR・私鉄・地下鉄をただ眺めたいという場合は、時計のアイコンをクリックしてリアルタイム表示機能をオフにするのもアリ。


なお、Mini Tokyo 3Dに反映されているのは電車だけではありません。例えば東京の羽田にある東京国際空港に近づくと、飛行機の離着陸も描かれていました。もちろん飛行機のモデルにカーソルを重ねると、航空会社と便名、目的地、状況、出発時刻が表示されます。なお、飛行機のモデルをよく観察すると、日本航空のものは尾翼が赤く、全日空のものは尾翼が青くなっているという細かい違いもありました。


Mini Tokyo 3Dの開発状況については、草薙さんが2019年6月からTwitterでツイートしていて、以下のTogetterにまとめられています。草薙さんによると、Mini Tokyo 3Dは東京公共交通オープンデータチャレンジで無料公開されている時刻表や運行情報を取得できるAPIを使っているとのこと。また、もともと2Dで開発されていたものの、途中で3D版に変更したそうです。

Mini Tokyo 3D 開発日誌 - Togetter
https://togetter.com/li/1413307

なお、Mini Tokyo 3DのソースコードはGitHubで公開されています。

GitHub - nagix/mini-tokyo-3d: A real-time 3D digital map of Tokyo's public transport system
https://github.com/nagix/mini-tokyo-3d

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in レビュー,   ソフトウェア,   乗り物, Posted by log1i_yk

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