Googleの求人サービス「Google Hire」が2020年9月1日に終了へ

Googleが2017年7月にサービスの提供を開始した求人管理ツール「Google Hire」が2020年9月1日に終了されることが明らかになりました。これに伴い、Googleはサービス終了までの日程やサポート体制について告知しています。

Sunsetting Hire by Google - Hire Help
https://support.google.com/hire/answer/9460306

Google shuts down Hire, the product it acquired with Diane Greene
https://www.cnbc.com/2019/08/27/google-shuts-down-hire-the-product-it-acquired-with-diane-greene.html

Google will shut down Google Hire in 2020 | TechCrunch
https://techcrunch.com/2019/08/27/google-will-kill-off-google-hire-in-2020/

Google HireはGmail・Googleカレンダーなどの各種サービスや、ビジネス向けサービスG Suiteと連携することで、スムーズに応募者の管理や面接日程の調整を行うことができるツールです。機能の詳細や使い方については、以下の記事を読むとよく分かります。

Gmail・Googleカレンダーと連携して中小企業の人事を効率化する「Google Hire」がサービス開始 - GIGAZINE

Googleは2019年8月28日にGoogle Hireの利用者に送信したメールの中で「2020年9月1日にGoogle Hireを廃止するという難しい決定を下しました」と発表。Google Hire自体は成功していたそうですが、「Google Cloudの他のサービスに人的資源を集中させるべきだと判断」したことを廃止理由に挙げています。

現在Google Hireを利用中の場合は、「利用契約の満期」か「2020年9月1日」のいずれか早い方までサービスを利用可能で、次回の料金請求を最後にサービスの利用が終わるまで追加の料金は発生しないとのこと。また、サービス終了前に利用契約を打ち切っても違約金の請求はないほか、Google Hireのサービス終了がG Suiteなど他のサービスの契約内容や料金に影響を与えることもないとしています。

これまでGoogle Hireを使用してきたデータを保存したり、別のサービスに移行したい場合は、標準で利用可能なJSON形式でのエクスポート機能を使うか、サポートチームに連絡してほしいとのことです。

Google Hireの歴史は、事業者向けの開発プラットフォームのスタートアップBebopをGoogleが買収したことに端を発します。Bebopの創業者兼CEOだったダイアン・グリーン氏は、2015年11月にBebopがGoogleに買収されたのと同時に、Googleの親会社であるAlphabetの役員に就任しました。

その後グリーン氏は、およそ3年間にわたりGoogle Hireを含むGoogleのエンタープライズ・クラウド事業の陣頭指揮を執っていましたが、2018年11月には職を辞していました。グリーン氏の後任は、元Oracle幹部であるトーマス・クリアン氏が務めています。

技術系メディアTechCrunchのライターであるグレッグ・クンパラク氏は「終了したGoogleのサービスを弔うGoogle Cemeteryに、またひとつ新たな墓標が加わった」とコメント。

Twitter上でも、Google Hireを愛用してきたビジネスリーダーたちから、サービスの終了を惜しむ声が挙がっていました。