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人前で話すのが苦手な緊張しやすい人がすぐに使えるたった1つのアドバイス

by Priscilla Du Preez

「大勢の人の前で話をするのが苦手」という緊張しやすい人は、それを解消するためにさまざまな方法を取り入れた経験があるはず。アメリカ海軍の特殊部隊Navy SEALsも採用するストレスを和らげる呼吸法「Box Breathing」や、大勢の前で話す時のテクニックや注意事項をまとめた「speaking.io」など、インターネット上にはさまざまなアドバイスがあふれており、どれを取り入れればいいのか頭を悩ませてしまうものです。そんな緊張しやすい人のための即席で役立つたった1つのアドバイスを、プレゼンテーションで自身の独創的なアイデアを世界中の人々に伝えるTEDのプレゼンターに対し、人前で話すためのレッスンを行っているというリサ・ウェンツさんが語っています。

How to get over the fear of public speaking: Advice from TED ? Quartz at Work
https://qz.com/work/1682916/how-to-get-over-the-fear-of-public-speaking-advice-from-ted/

ウェンツさんはこれまで20年以上にもわたり、何百人もの人々に人前で話すための方法を指導してきた人物です。彼女は人前で話す際の神経質になりがちな心を落ち着かせるための魔法の言葉として、「ここにいるすべての人は、自分の味方である」というものを紹介しています。「聴衆が自分の敵かもしれない」という考えは神経質な人々が人前で話す際の緊張の源になるものであるため、その原因を直接対処しようという考えは非常に効果的とのこと。

これらの緊張の源は、話を聞いた人からブーイングされたり、トマトを投げつけられたりといった、最悪の未来を想像してしまうことが原因であるとのこと。こういった「人前で話すことに対する不安」の多くは、他者から厳しく判断されるのではないかという根本的な恐怖感から来ているものです。

by Teemu Paananen

ウェンツさんはこの恐怖感について、自身の著書である「Grace Under Pressure: A Masterclass in Public Speaking」上で、「他者から密接に監視されるという経験は、敵や動物にストーカーされるなど、命を脅かすような出来事が現実に起きる可能性と密接に絡み合っていました」と記しています。人前で話すことが苦手な人の場合、「人が私に目を向けてくるのが苦手」というケースがありますが、そういった人は「50万年以上の人間の進化の歴史の中で染み付いた感覚に反応しているだけです。それは我々が祖先から受け継いだ『戦うか逃げるか』の応答メカニズムの一部です」とウェンツさんは説明しています。

モニカ・ルインスキーさんは2015年に行ったプレゼンテーション「晒された屈辱の値段」の中で、それまでに行ってきた数々の戦略について「バイオレゾナンスサウンドワークや呼吸法、感情的自由技術と呼ばれる治療法などを用い、人前で話すことに関する練習を行い、体のアドレナリンを分泌するために散歩し、少なくとも一度は笑ったことを確認し、視覚化の基礎練習をし、そしてついに私は自分ができると自分に思い込ませることに成功しました」と語りました。しかし、それでもスピーチ全体を通すとルインスキーさんは自分自身を疑ってしまうタイミングがあったとのこと。

そんな心配性なルインスキーさんを落ち着かせたのは、見知らぬ友好的な人からの肯定的な言葉だったそうです。その時のことについてルインスキーさんは、「リハーサルの後にお辞儀をするつもりでしたが、周りからのポジティブな反応に驚き何も出来ませんでした。私は『でも……』という会場からの反論を待ち続けたのですが、決してそのような言葉は返ってきませんでした」と、当時のことを回想しています。

by Antenna

このようなルインスキーさんの実体験などを例に挙げながら、ウェンツさんは人前で話す際にステージに立ってリラックスするには、「観客が批判的である」という固定概念を覆す必要があると指摘。そもそもプレゼンテーションなどは話し手だけでなく聞き手にとっても貴重な時間を費やしています。プレゼンテーションが失敗に終われば出席者の時間も無駄になるわけで、そのようなことを望んでいる出席者はいません。つまり、出席者(観客)が話し手側に支持的であると想像することは、とても理にかなったことだとウェンツさんは指摘しています。

そのために、ウェンツさんはしばしばTEDのプレゼンターに対しては、プレゼン時は「友達と話している様子を想像するように」とアドバイスしているそうです。TEDのプレゼンター向け公式ガイドブックである「TED Talks: The Official TED Guide to Public Speaking」の著者であるクリス・アンダーソンさんは、聴衆全体が自身の見方であると考えるのが難しい場合は、聴衆の中からいくつかの友好的な顔を探すことを推奨しており、「スピーチの早い段階で共感してくれそうな顔を探してください。聴衆の中から3つか4つのそういった顔を見つけることができたなら、話をしながら順番に視線を移動させます。そうすることですべての聴衆とあなたがつながることとなり、共感してくれそうな顔があなたを励まし、落ち着きと自信をもたらしてくれます」と記しています。

さらに、「聴衆は緊張している話し手を受け入れてくれる」という特徴があるため、緊張していたり話の中で言葉につまったりするようなことがあれば、「申し訳ありませんが少し緊張しています」などと緊張を打ち明けてしまって問題ないとのこと。それにより、聴衆はさらに話し手の応援をしてくれるようになるそうです。

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in メモ, Posted by logu_ii

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