空想上の友人が「アドルフ・ヒトラー」な少年の日々を描くブラックコメディ映画「JOJO RABBIT」最新予告編公開

第二次世界大戦中のウィーンを舞台にしたクリスティン・ルーネンズ氏の小説「Caging Skies」を原作とした長編映画、「JOJO RABBIT」の予告編がYouTubeで公開されています。「マイティ・ソー バトルロイヤル」などを手がけたタイカ・ワイティティ氏が監督を務めるだけでなく、ヒトラーユーゲントに所属する主人公の少年ジョジョの空想上の友人である「アドルフ・ヒトラー」役も、ワイティティ氏が演じており、シングルマザーであるジョジョの母親役としてスカーレット・ヨハンソンも出演しています。

JOJO RABBIT | Official Teaser [HD] | FOX Searchlight - YouTube

舞台は第二次世界大戦下のドイツ。ヒトラーユーゲントの制服を着た少年が、道路をピョンピョンと跳びはねるように渡っています。

左に立っているのが主人公のジョジョ(演：ローマン・グリフィン・デイヴィス)。友人と共に週末を楽しみにしている様子。

森の中での遊びに熱中するヒトラーユーゲントの子どもたち。みんなが木の幹にナイフを投げている中、ジョジョだけは木の枝をナイフでペチペチと叩いています。

すると、太った少年が投げたナイフが木の幹で跳ね返り、近くにいた子どもの脚に刺さってしまいました。

太った少年は驚いた様子で口をふさぎます。

拳銃の曲芸射撃を見せる男性。

見事にターゲットを撃ち抜いていきますが……

関係者らしき女性はしかめっ面。

みんなで一斉にプールへ飛び込むヒトラーユーゲントの子どもたち。

ヘッドフォンで音楽を聞きながら踊る青年は、誰かに音楽を聞かれないように気をつけているのかも。

破壊された町の中を勇ましく走り抜けていく少年たち。ジョジョだけがぼうっと別の方向を見ています。

ジョジョはどうにも周囲と歩調が合わないようです。

煙の中から飛び出してきたのは、映画や記録映像などでおなじみのちょびひげを生やしたヒトラー(演：タイカ・ワイティティ)とジョジョ。

ハーケンクロイツが飾られた町に現れる、不吉な雰囲気を放つ男たち。

実はジョジョの家にはユダヤ人の少女(演：トーマサイン・マッケンジー)がかくまわれていました。親がユダヤ少女をかくまっていた事実がジョジョの世界を揺るがします。

少女をかくまったのは、ジョジョのシングルマザーであるロージー(演：スカーレット・ヨハンソン)

家の中では優しい母親です。

ヒトラーはジョジョの空想上の友人。空想の中では、ヒトラーと森の中をダンスしながら走り回ることだってできます。

容赦なく戦争の脅威がジョジョたちに迫る中……

ヒトラーとのひとときはジョジョにとって大切な時間。「ヘイジョジョ、私の古い友だちよ！」と気さくにジョジョに話しかけるヒトラー。

「ハイ、アドルフ」と答えるジョジョには元気がありません。

「何かあったのかい？」と尋ねるヒトラーに……

ジョジョは「僕はウサギが怖いんだって、みんながバカにするんだ」と答えます。

「JOJO RABBIT！」とはやし立てるヒトラーユーゲントたち。

ジョジョはその場から逃げ去ってしまったのでした。

そんなジョジョに、ヒトラーは「そんなやつらには言わせておけ」と励まします。

「人ってのは私にも嫌なことばかり言ってくるんだ。『アイツは狂ってる』『見ろよ、サイコだ』『アイツは全員皆殺しにするつもりだ』とかね」と言って両手を広げてみせるヒトラー。

JOJO RABBITは2019年10月18日公開予定となっており、記事作成時点で日本公開日は未定です。