サイエンス

半数以上のビーチがうんちで汚染されており、泳ぐと病気になる危険性がある

By rozum

1年の中で海で泳げる海水浴シーズンは暑い夏の限られた時期のみ。そのため、夏になれば新しい水着を買って家族や友達と海に繰り出すという人も多いかと思いますが、そんな海の大半が糞便で汚染されていることが最新の調査により明らかになっています。調査機関によると、海辺での水遊びが原因とされる感染症の報告件数は毎年5700万件にも上るとのことです。

Safe for swimming? | Environment America
https://environmentamerica.org/feature/ame/safe-swimming

Feces & flesh-eating bacteria: Study reveals shocking levels of contamination at America's beaches — RT USA News
https://www.rt.com/usa/464874-shocking-contamination-america-beaches/

海辺の多くが糞便により汚染されているという調査結果を発表したのは、アメリカの環境保護団体Environment America。同組織はアメリカの29個の海岸沿いと五大湖の4523箇所で水質を調査し、バクテリアなどの病原菌がどの程度含まれているかを調べています。調査の結果、半数以上もの海岸・湖畔は、アメリカ合衆国環境保護庁が規定した水遊び時の水中のバクテリア量を示す「Beach Action Value(BAV)」の基準値の1つを下回っていたとのこと。この環境下で1日水遊びをした場合、約3.2%の人が病気にかかる可能性があります。実際、アメリカ国内では年間5700万件も「水遊びが原因だと考えられる感染症」が報告されています。

By haveseen

Environment Americaが「1日水遊びをしたら病気になる危険がある水辺の割合」を可視化したものが以下の円グラフ。アメリカ南部のメキシコ湾岸沿線のGulf Coastは特に汚染がひどく、85%の水辺が潜在的に危険とのこと。Great Lakes(五大湖)では75%、West Coast(西海岸)は67%、East Coast(東海岸)では48%の浜辺・湖畔が水遊びに適していないようです。


Environment Americaは、都市部から排出された汚水や生活排水、畜産業などの排水が水質汚染の主な原因だと見ており、今回検出されたバクテリアによって引き起こされる病気は、胃腸炎や呼吸器疾患、眼の感染症、皮膚の発疹など。また、アメリカでは壊死性筋膜炎原発性アメーバ性髄膜脳炎という致死率の高い病を引き起こす「人食いバクテリア」や「脳食いアメーバ」が水中に潜んでいるとされていますが、今回の検査の対象外で、その危険性については未知数です。しかし、2019年6月9日、フロリダ州で海水浴をしていた12歳の少女が壊死性筋膜炎に感染していたことが確認され、さらに7月10日には、フロリダ州で海水浴をしていた高齢の男性が壊死性筋膜炎に感染、48時間後に亡くなるという事例が報告されています。


また、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)によると、プールでの水遊びも寄生虫に感染しうるとのことです。

消毒されたプールでも泳ぐと病原性の寄生虫に感染する恐れがある - GIGAZINE

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in サイエンス, Posted by log1k_iy

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