「アベンジャーズ／エンドゲーム」が「アバター」の打ち立てた興行収入世界記録を更新

世界を変えてしまえるだけの巨大な力を手に入れた強敵・サノスとヒーロー軍団・アベンジャーズとの戦いを描いた映画「アベンジャーズ／エンドゲーム」が、2009年公開の映画「アバター」を抜き、全世界興行収入の1位になったことがわかりました。

‘Avengers: Endgame’ Passes ‘Avatar’ To Become Highest-Grossing Film Of All Time ? Deadline
https://deadline.com/2019/07/avengers-endgame-finally-conquers-king-of-the-world-james-camerons-avatar-to-becoming-the-highest-grossing-film-of-all-time-1202649741/

'The Lion King' Debuts with Record $185M & 'Endgame' Becomes Global #1 - Box Office Mojo
https://www.boxofficemojo.com/news/?id=4530

サンディエゴで開催されている「コミコン・インターナショナル」において、「アベンジャーズ／エンドゲーム」の興行収入が「アバター」の27億8970万ドル(当時のレートで約2200億円)を抜き、歴代1位となったことをマーベルのケヴィン・ファイギ氏が明かしました。

「アバター」は2009年に公開されたジェームズ・キャメロン監督作品で、3Dにより作品の舞台となる星・パンドラにまるで降り立ったかのような体験ができるということで世界中で好評を博し、多くの映画館に3D対応設備が導入されるきっかけとなりました。この「アバター」でキャメロン監督は、自らの監督作品で1997年に公開した「タイタニック」の興行記録を抜いており、全世界興行記録の1位と2位がジェームズ・キャメロン監督作品という状態が約10年にわたって続いていました。

「アベンジャーズ／エンドゲーム」は、2018年に公開された「アベンジャーズ／インフィニティ・ウォー」の続編にあたります。「インフィニティ・ウォー」の興行収入は20億4840万ドル(約2210億円)で、「アバター」「タイタニック」および2015年公開の「スター・ウォーズ／フォースの覚醒」には及びませんでした。

「エンドゲーム」で成績が伸びた理由としては、「マーベル・シネマティック・ユニバース」シリーズのフェイズ1から活躍してきたアイアンマンやキャプテン・アメリカにとって区切りの作品である点や、アベンジャーズとサノスとの戦闘シーンがこれまでのシリーズを上回る迫力で見応えがあった点などもあったと考えられますが、シーン追加バージョンを改めて公開したことも、記録達成の最後の後押しになったとみられています。

「アベンジャーズ／エンドゲーム」シーン追加バージョンが劇場公開へ - GIGAZINE

なお、これまでに「全世界興行収入1位」になった作品は以下のようなラインナップ。長くても10年ほどで記録は更新されてきています。

「風と共に去りぬ」(1939年／ヴィクター・フレミング監督)


「エクソシスト」(1973年／ウィリアム・フリードキン監督)


「ジョーズ」(1975年／スティーブン・スピルバーグ監督)


「スター・ウォーズ エピソードIV／新たなる希望」(1977年／ジョージ・ルーカス監督)


「E.T.」(1982年／スティーブン・スピルバーグ監督)


「ジュラシック・パーク」(1993年／スティーブン・スピルバーグ監督)


「タイタニック」(1997年／ジェームズ・キャメロン監督)


「アバター」(2009年／ジェームズ・キャメロン監督)


「アベンジャーズ／エンドゲーム」(2019年／アンソニー＆ジョー・ルッソ監督)


ただ「エンドゲーム」が「アバター」を抜いたのがギリギリだったように、数字としては限界に近いところに来ている印象で、今後は鑑賞料金改定などがない限り記録更新は難しそうです。