専門家が教える「自分に合ったかかりつけ医の見つけ方」とは？

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自分に合ったかかりつけ医を見つけることは、人生の幸福度に大きな影響を与えることが研究により明らかになっています。しかし、医療に詳しくなければ、適切な医師を見つけることは難しいもの。そこで、ジョージタウン大学の助教授で家庭医学の専門家でもあるマラ・ゴードン氏が、自分に合ったかりつけ医を探すには一体どうすればいいのかをまとめています。

Looking For A New Doctor? Here's How To Pick One : Shots - Health News : NPR
https://www.npr.org/sections/health-shots/2019/07/08/739039046/how-to-pick-a-doctor-or-break-up-with-one

◆まずは自分のニーズを確認する
かかりつけ医探しといっても、病院にあまりなじみがない人は、一体どうすればいいのか途方にくれてしまうかもしれません。そんな人に対してゴードン氏は、「医師探しに乗り出す前に、自分がどんなニーズを持っているかを整理しておくのが肝要です」とアドバイスしています。差し迫った健康不安がない人であれば、自分の家や職場の近くにある、アクセスが良好な医療機関の位置や連絡先をおさえておくだけでも、急な体調不良に見舞われた時など、いざという時に役立ちます。

一方で、既にある程度専門的な治療を受けている人の場合は、その医師にかかりつけ医を紹介してもらうと、いざという時の対策になります。専門医は医療体制や人数の問題で、いつでも気軽に相談できるというわけではないためです。追加で料金がかかることがありますが、紹介状などを作成してもらったり、あらかじめ現在の医師から連絡をしてもらってから受診するとより効果的です。

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◆信頼関係が重要
最も重要なのが、信頼関係を構築できるかどうかです。これは単に「感じがいい」という以上に、適切かつ最善の医療サービスを受けられるかどうかに直結しているからです。ゴードン氏によると、ポイントは「アイコンタクト」や「患者の話を中断せずに耳を傾けてくれるかどうか」だとのこと。手元のカルテやPCのモニターから目を話さず、患者の訴えをほとんどきかない医師とは、信頼関係を築くことは困難な可能性が高いといえます。

また、ゴードン氏は「医師と信頼関係を構築するのに欠かせないのが、患者から医師へのフィードバックです」と話しています。フィードバックといっても、大げさな意見をする必要はなく「難しい用語が多すぎたので、よく分かりませんでした」など、自分が何を感じたかや、どう思ったかをそのまま伝えるだけでも十分とのこと。

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◆病院を変えるのも視野に入れる
ゴードン氏は「信頼が置けないと感じたら、思い切って病院や医師を変えるのをためらうべきではありません」と語っています。診てもらったことがあるからと受診を重ねても、自分に合っていない医師や医療機関ではいつまで経っても信頼関係が築けないからです。もし、これまでの治療歴などが必要だと感じたら、新しい医師に依頼して医療情報を共有してもらえば大丈夫だとのこと。

病院を変えることはしばしばドクターショッピングと呼ばれ、否定的な見方がされることがあります。その一方で、どんな医師であれ専門外の分野や診察が難しい症状はあるため、セカンド・オピニオンといった観点から見ても、複数の医師の診察を受けた方がいい場合が多いとのこと。ただし、患者の言うことを何でも聞いてくれる都合のいい医師が「いい医師」というわけではないことに注意が必要です。

ゴードン氏は、「かかりつけ医は、医療における最初の窓口です。かかりつけ医は人々が病気になるのを防ぎ、医療機関や専門家らのネットワークに患者を案内するという役目を持っています」と話し、自分に合ったかかりつけ医を見つけておくことの重要性を強調していました。