Googleが独自のタブレット開発事業から撤退予定と広報担当者が明かす

Googleの広報担当者が2019年内発売を目標としていた新型タブレットの開発状況を受けて、タブレット開発事業から撤退する予定だと明らかにしたとのことです。

Google's officially done making its own tablets | Computerworld
https://www.computerworld.com/article/3404206/googles-officially-done-making-its-own-tablets.html

Google has decided stop making its own tablet devices - Business Insider
https://www.businessinsider.com/google-will-stop-making-its-own-tablets-2019-6

iPad wins again, Google cancels upcoming tablet products
https://appleinsider.com/articles/19/06/20/ipad-wins-again-google-cancels-upcoming-tablet-products

ComputerworldがGoogleの広報担当者から得た情報によると、開発中止となったタブレットは2つ存在しており、これまでリリースされてきたGoogle製タブレットよりも小さく、取り外し式のキーボードなどが付属していないものであることがわかっています。この新型タブレットはGoogleが定める品質基準を満たさなかったため開発中止となり、プロジェクトチームは解散となりました。新型タブレットの開発を行っていた社員のほとんどはノートPC開発部署へ異動になり、今後はノートPCに開発を集中するとGoogleの広報担当者は明かしたとのこと。なお、Googleにおける「タブレット」とは、いかなるキーボードも付いていないものを指しており、取り外し可能なキーボードが付いた2in1タイプのPixelbookシリーズは「タブレット」ではなくノートPCとして分類されます。

Business InsiderがGoogleの広報担当者から得た情報によると、Googleは開発中だった新型タブレットの開発を取りやめただけではなく、自社製タブレットの開発事業そのものからも撤退するようです。広報担当者は「(PixelbookやGoogle最後の独自タブレットとなるPixel SlateのOSである)Chrome OSは様々なフォームファクタ上で人気が高まっています。今後もパートナー企業のノートPCやタブレットといったエコシステムとは協力していく予定です。しかし、Googleは自社製ハードウェアとしての取り組みでは、今後はChrome OS向けノートPCの開発とPixel Slateのサポートに注力していく予定です」と語っています。

また、Googleの広報担当者のリック・オスターロー氏はGoogleのハードウェア開発チームはノートPC開発に集中し、Chrome OS開発チームは今後もノートPCおよびタブレット向けのOSの開発に尽力し、2018年発売のGoogleの最新タブレットGoogle Pixel Slateのサポートについては継続するとTwitter上で発表しています。

COMPUTERWORLDによると、Google Pixel Slateのサポートは2024年まで継続される予定で、2019年内にはPixelbookの新モデルを発表する可能性が高いと広報担当者は明かしたそうです。