「初めてでも楽しかった」専門家からおもちゃ花火の扱い方や楽しみ方などの指導が受けられる「わくわく花火スクール」に行ってみました
夏が近づくにつれスーパーやコンビニエンスストアでもおもちゃ花火を見かける機会が増えますが、近年は火を使って遊ぶ場所が限られていたり、オール電化の住宅も増えていたりと、火やおもちゃ花火の扱い方に疎い子どもたちも増えています。そこで、専門家による指導の下、おもちゃ花火を体験することで、火の扱い方や花火の楽しみ方などを学んでもらおうと、公益社団法人 日本煙火協会が企画し、神明の花火倶楽部の協力で「わくわく花火スクール」が開催されました。昔ながらのおもちゃ花火に子どもたちがどんな反応を見せるか気になったので、実際に行って見てみました。
開催場所は、山梨県西八代郡市川三郷町高田にある花火公園です。
毎年8月7日に行われる「神明の花火」の花火会場のすぐ近くにあります。
花火公園に到着。
花火公園と同じ敷地内には、神明の花火の歴史や花火の仕組みなど、花火に関する資料を展示している花火資料館がありました。
道路を挟んで反対側には、おもちゃ花火を販売している「はなびかん」があります。
夏だけではなく、1年中おもちゃ花火を販売している花火専門店で、懐かしいものから2019年の新作まで数多くのおもちゃ花火が販売されていました。
17時頃、公園ではスタッフが花火スクールの準備をしています。
公園の奥には、ミニ花火大会を行うデモンストレーション用のおもちゃ花火が並べられていました。
18時頃、花火スクールに参加する人たちが集まってきました。参加資格は、3歳以上から小学生までの子どもと保護者が一緒に参加するすることとなっています。
18時30分、参加者がそろったところで花火スクールの説明が始まりました。予定や注意事項などの説明が終わると、前半グループと後半グループの2組に分かれ、前半グループはそのまま花火公園で花火スクールが始まるのを待ちます。
後半グループは花火資料館へ移動。前半グループの花火スクールが終わるまで、元花火師の渡辺清(写真中央)さんが、花火の模型などを使って花火の仕組みを解説したり、ビデオで神明の花火の歴史を解説したりして花火の面白さを伝えます。
前半グループの花火スクールが始まりました。いくつかのおもちゃ花火を詰めた袋が子どもたちに配られます。
まずは、指導員がおもちゃ花火の扱い方について説明します。おもちゃ花火コンテストで子どもたちにおもちゃ花火の遊び方を指導していた株式会社阿知波花火店・株式会社稲垣屋・株式会社鈴木花火・株式会社若松屋の人たちも応援で来ていました。
火のつけ方の説明が終わり、実際におもちゃ花火に火をつけてみます。
まずは、最初の1本目。平気で楽しむ子どもも居れば、「熱い、怖い」と少しおもちゃ花火を怖がっている子どもも居ました。
燃え終わると、水を張ったバケツにおもちゃ花火を入れて火を完全に消します。指導員が常に声掛けをして、おもちゃ花火の扱い方を教えていました。
1本目に少し怖がっていた子どもも2本目には慣れて楽しんでいる様子。
地元の花火会社、株式会社マルゴーの会長 齋木智徳氏も指導員のサポートとして参加していました。
約20分間の花火体験です。怖がっていた子どもは最初の頃に少し居ただけで、終盤は全員が花火を楽しんでいました。
花火スクールの最後に、地元市川三郷町で作られている手作りの線香花火市川神明牡丹を体験します。
線香花火の火の玉が落ちないように、じっとして持ちつつ火花がはじける様子を見て楽しみます。
前半の花火スクールが終わると、参加者全員が公園に集められました。おもちゃ花火を使ったミニ花火大会のデモンストレーションが始まります。
下から一斉に吹き出す、噴出花火やナイアガラ、打ち上げ花火などが次々と点火されていきました。
高く上がる打ち上げ花火に、子どもも大人も歓声を上げて驚いたり喜んだりしています。
デモンストーレションが終わると、前半グループと後半グループが入れ替わります。前半、花火を楽しんだグループは花火資料館へ。
後半グループも前半グループと同様に、おもちゃ花火の扱い方を学びながら楽しみます。
辺りも暗くなり、おもちゃ花火から出る火花の色もしっかり見えるようになってきました。色の変化に驚く子どももいます。
おもちゃ花火コンテスト手持ち花火部門で2018年優勝・2019年準優勝した「たこおどり」(三州火工株式会社)は、この花火スクールに参加した子どもたちにも大人気でした。
最後は、市川神明牡丹を体験して花火スクールは終了です。
参加者たちからは「知らないことを教えてもらって良かった」「普段、打ち上げ花火はしないので近くで楽しめてよかった」「たくさんの花火が見られて子どもも大人も大満足」など、花火スクールを体験して良かったという意見が多数ありました。
「わくわく花火スクール」は、2019年6月22日に名古屋、6月29日に福岡でも開催され、申し込みでの参加以外に、見学のみでの参加も可能です。今後、同様のイベントが各地で企画されていますので、おもちゃ花火に興味がある方は、公益社団法人 日本煙火協会もしくは花火消費拡大委員会のイベント情報を確認してみてください。
・関連記事
2019年おすすめのおもちゃ花火はこれ、子どもたちが審査員の「おもちゃ花火コンテスト2019」を見てきました - GIGAZINE
2018年のおすすめのおもちゃ花火はコレ、花火シーズン目前に行われた「おもちゃ花火コンテスト」を見てきました - GIGAZINE
1年中いつでも花火を買える玩具花火専門店「はなびかん」で懐かしい花火や新しい花火を買って遊んでみました
光が動き虹色に輝く、想像を超える花火が打ち上がる「神明の花火」を見てきました - GIGAZINE
歓声と拍手が湧き上がり美しい芸術花火が堪能できる「京都芸術花火2019」を見てきました - GIGAZINE
競馬場で花火が走る!拍手で始まり拍手で終わる、関西初の芸術花火「京都芸術花火」を見てきました - GIGAZINE
テーマパークと美しい花火を満喫、丸1日楽しめる「はなびFes.2018 in ラグーナビーチ」に行ってきました - GIGAZINE
「冬の花火会社って何をしているの?」花火の知りたい事が分かる動画を制作している花火師にインタビュー、花火工場も見学してきました - GIGAZINE
スマイルやドラ猫など会場から拍手や笑い声が聞こえる型物花火、その型物花火作りの名人・今野義和氏に「花火に込められた想い」を聞いてきました - GIGAZINE
花火を愛する人を認定する資格「花火鑑賞士」とは、実際に試験を受けてみたレポート - GIGAZINE
・関連コンテンツ