Microsoftの「ソリティア」が世界のビデオゲーム殿堂入り
Microsoftが1990年にリリースした「Windows 3.0」からWindowsに搭載されており、多くの人にとって「PCに搭載されているゲーム」の代名詞となっているのがMicrosoftの「ソリティア」です。これが、アメリカの国立おもちゃ博物館であるザ・ストロング・ミュージアムの選ぶ、「世界のビデオゲーム殿堂」で殿堂入りしました。
Microsoft Solitaire | World Video Game Hall of Fame
https://www.worldvideogamehalloffame.org/games/microsoft-solitaire
Microsoft Solitaire inducted into World Video Game Hall of Fame - The Verge
https://www.theverge.com/2019/5/6/18530946/microsoft-solitaire-world-video-game-hall-of-fame
ザ・ストロング・ミュージアムの「世界のビデオゲーム殿堂」は、2015年に設立されたビデオゲームの殿堂です。殿堂入りにふさわしいかどうかを審査する際、審査員は「ゲームが広く知られているか?」「その人気が長年続くものか?」「そのゲームは他のゲームだけでなく、社会一般に影響を及ぼしたか?」などの基準を考慮し、殿堂入りの可否を決めるそうです。
そんな栄えあるビデオゲームの殿堂に、Microsoftのソリティアが仲間入りを果たしました。
MicrosoftはWindows 3.0のリリース前、同OSに搭載するゲームを探しており、インターン生のウェス・チェリー氏がプログラミングを担当し、Susan Kare氏がカードデザインを担当したソリティアを選びました。ソリティアは元はトランプゲームであるため、多くのユーザーがルールを理解しています。そして、当時新しく登場した「マウス」の使い方や、「ドラッグ&ドロップ」といった操作方法をユーザーに教えるには最適なゲームでもあるということで、Windowsに搭載されることとなりました。
Microsoftのソリティアがインターン生により作られたというエピソードは、以下の記事に詳しく記されています。
Windowsの超有名ゲーム「ソリティア」はインターン生によって作られたものだったことが本人降臨で確定 - GIGAZINE
Microsoftは1990年にリリースしたWindows 3.0から、2013年のWindows 8.1までの24年間、すべてのバージョンのWindowsにソリティアを標準搭載してきました。その後、一度は標準搭載のアプリケーションから外されるものの、「Microsoft Solitaire Collection」という名前でWindows 10の標準搭載アプリとして復活しており、今ではGoogle PlayやApp Storeでも配信されるようになっています。
ザ・ストロング・ミュージアムが「10億台のコンピューターにインストールされている可能性がある」と記すMicrosoftソリティアの最新版「Microsoft Solitaire Collection」がどんなゲームなのかは、以下の記事を読めばわかります。
あの時間泥棒ゲーム「ソリティア」をMicrosoftがiOS・Android向けについに正式リリースしたのでプレイしてみた - GIGAZINE
なお、ザ・ストロング・ミュージアムは記者会見の中で、「Microsoftのソリティアは、あらゆる種類の人々にアピールすることのできるゲームのための巨大な市場が存在するということを実証し、カジュアルゲーム市場の成長の道を開いた」とその功績を称えています。
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