Nintendo Switchで誰でも簡単にプログラミングが可能でオリジナルのゲームも作れる「FUZE for Nintendo Switch」

プログラミング教育用のアプリを開発するイギリスのFUZE Technologiesは、Nintendo Switch向けのゲームプログラミングアプリ「FUZE4 Nintendo Switch」を2019年5月31日に発売することを発表しました。このアプリは2017年6月に「2018年内に発売予定」と発表されたものの、その後に発売の延期が決定したアプリで、およそ1年遅れて製品版のリリースとなります。発表と同時にアプリのデモムービーがYouTubeで公開されました。

FUZE for Nintendo Switch
https://www.fuze.co.uk/nintendo-switch.html

「FUZE4 Nintendo Switch」のデモムービーは以下。

FUZE ⁴ Nintendo Switch - Tech Demo - YouTube

「FUZE4 Nintendo Switch」では、BASICをベースにした独自の言語「FUZE BASIC」を使ってプログラミングが可能。

画面上のソフトウェアキーボードで入力できるほか、ハードウェアキーボードのUSB接続をサポートしているとのこと。

ループ文とprint文で、プログラミング学習の最初の一歩である「Hello World」の出力を行っているところ。

もちろんコードの書き方やコマンドリストが収録されているので、Nintendo Switchが1台あればプログラミング学習はばっちり。コーディング経験がなくても簡単にゲームを作ることができるとのこと。

40年前にアタリが発売した「ポン」のようなシンプルなゲームから……

本格的な横スクロールシューティング

レースゲームなど、さまざまな2Dゲームを開発できる様子。もちろんNintendo SwitchのJoy-Conに搭載されているセンサーを利用したゲームも開発可能とのこと。

3Dエンジンを搭載しているので……

2Dだけではなく3Dゲームの開発も可能です。

不気味な目の玉ににらまれながらブロックの間を進むゲームや……

街中を爆走する3Dレーシングゲーム

3DダンジョンRPGなど、デモゲームも多彩に収録されているとのこと。

ゲーム開発はプロジェクトごとに管理することができます。

ライティングや影の設定もできるとのこと。

ゲームで使うモデルはあらかじめ数多く用意されています。例えば、以下のようなスポーツゲームの舞台となるフィールドのモデルや……

さまざまなオブジェクト

エフェクトアニメーションや……

キャラクターアニメーション

精密なドット絵で描かれた背景

音楽素材が数多く用意されています。

「FUZE4 Nintendo Switch」には30人のピクセルアーティストや3Dモデルデザイナー、ミュージシャンが協力していて、全部で1万以上のアセットが含まれているとのこと。もちろん独自にグラフィックを描画したり、3Dオブジェクトを作成したり、既存のオーディオにシンセモジュールを適用したりできるため、「その秘められた創造性に制限はありません」とFUZEは自信をみせています。

「FUZE4 Nintendo Switch」のマネージングディレクターを務めたJon Silvera氏は「正直に言うと、2019年5月31日まで『FUZE4 Nintendo Switch』のリリースを延期しなければならなかったことにちょっとがっかりした人もいるかもしれません」と謝罪しながらも、「このデモを見ると私たちがスペシャルな目標を掲げていることがおわかりいただけると思います」と自信をのぞかせていました。