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大富豪たちの20年にわたる資産変動をわかりやすく示したムービー


Microsoft創業者のビル・ゲイツ、投資の神様ウォーレン・バフェット、Amazon.comジェフ・ベゾスCEOといった「大富豪」であっても、資産は増え続けているわけではなく「増減」があります。そういった浮沈を、月ごとの資産をグラフ化することで可視化したムービーがYouTubeで公開されています。

Top 10 Richest People In The World (1995-2019) - YouTube


このムービーは、世界のいろいろなランキングを可視化しているYouTubeチャンネル・RankingTheWorldが制作したもの。資産額はForbesの「世界長者番付」に基づいていて、総資産を月ごとに棒グラフで示しています。棒グラフの右側の数値はドルで表した総資産額で、右下は資産が10億ドル(約1100億円)以上あるビリオネアの数です。

起点である1995年1月のトップは頭一つ抜けてビル・ゲイツで総資産は129億ドル(約1兆4200億円)。2位はウォーレン・バフェットで総資産は107億ドル(約1兆1800億円)。3位から6位までは僅差で、3位は飲料用紙容器テトラパックを開発したルーベン・ラウジングを父に持つハンス・ラウジング、4位は当時は現役で西武グループオーナーを務めていた堤義明、5位はスイスの製薬会社エフ・ホフマン・ラ・ロシュオーナーの未亡人と結婚して資産家になり近代音楽の後援活動をしたパウル・ザッハー、6位は台湾にてホテル・病院・銀行など幅広い事業を創業した実業家の蔡萬霖。7位は国際大手情報企業トムソン・ロイターの祖となった情報サービス会社トムソンを創業したケン・トムソン、8位は「香港のバフェット」の異名を持つ投資家李兆基、9位は韓国の現代財閥創業者鄭周永、10位は香港の不動産業界覇者・長江実業創業者の李嘉誠でした。10位の李嘉誠の資産は59億ドル(約6500億円)で、ビル・ゲイツに比べれば半分以下ですが、この額になってくるとそもそも現実感がありません。なお、ビリオネアの人数は289人。


1997年1月にはビル・ゲイツが首位陥落。トップに、東南アジアのイスラム教国であるブルネイ・ダルサラーム国ハサナル・ボルキア国王が躍り出ます。アメリカは2位から4位を独占し、3位にはウォルマート創業者とその一族ウォルトン家がランクイン。堤義明がランキングからいなくなり、日本勢はゼロに。


1997年4月にはビル・ゲイツが首位奪還を果たします。


Windows 98の成功を受けてなのか、1998年の間にビル・ゲイツは資産を急激に伸ばし、1999年2月には2位に返り咲いたウォーレン・バフェットにダブルスコアをつけていました。ビル・ゲイツの総資産は1995年1月の129億ドル(約1兆4200億円)から870億ドル(9兆5800億円)へと爆増します。


2000年1月にはそれまでランクインしていなかったビジネスソフトウェア企業オラクル・コーポレーション共同設立者ラリー・エリソンが2位に現れます。そしてトップ10のうち7人がアメリカ人となっています。日本からはソフトバンクグループ創業者の孫正義が9位にランクイン。


しかし孫正義はすぐにランク外へ。2002年1月にはドイツ1番の大富豪・スーパーマーケットAldi(アルディ)の創業者であるカール・アルブレヒトテオ・アルブレヒトアルブレヒト兄弟が3位で健闘している他は完全にアメリカの独占状態に。


アメリカによるランキング独占は長らく続きますが、2005年4月にようやくアメリカ勢が過半数を割ります。相変わらずランキングの上位2名はビル・ゲイツとウォーレン・バフェットのまま。3位にはメキシコの大手通信業者テルメックスの最高経営責任者カルロス・スリムが登場、5位にはスウェーデンの家具小売チェーンイケア創業者のイングヴァル・カンプラードなど。世界のビリオネアの数は1995年の289人から10年後の2005年には717人と約3倍近くにもなりました。


2010年1月には1997年1月以来首位を保っていたビル・ゲイツを抑え、カルロス・スリムが1位になります。オランダの世界最大の鉄鋼メーカーのミッタル・スチール創業者ラクシュミー・ミッタルとインド最大の民間会社の石油・ガスなど石油化学分野の雄リライアンス・インダストリーズ会長ムケシュ・アンバニなどのインド勢も健闘しています。


2013年10月にはビル・ゲイツが再び首位に返り咲きました。ランキングもアメリカ勢が7人とアメリカの独占傾向に再度なりつつあります。なお、世界全体のビリオネアの人数は1590人になっています。


2015年6月にウォーレン・バフェットがまたしても2位に。そしてランキングにAmazon.comのCEOであるジェフ・ベゾスが初登場。


ジェフ・ベゾスは順調に資産を増加させ、2017年7月にビル・ゲイツを抜き去り、世界で一番の大富豪になりました。


ムービー終了時の2019年1月のランキングはこんな感じ。長い間安定して首位を保ち続けていたビル・ゲイツを抜き去ってジェフ・ベゾスが総資産1310億ドル(約14兆4000億円)でぶっちぎりの1位でした。終了時のランキングもアメリカが10人中7人。ビル・ゲイツは終始2位以上、ウォーレン・バフェットも5位より下には落ちないなどアメリカは安定して大富豪を排出できる国のようです。

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in 動画, Posted by darkhorse_log

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