試食

フルーツをおかずに昇華させたサンドイッチなど明治から続く農園の「果物の本気」を垣間見る「堀内果実園」試食レビュー


明治36年から奈良・吉野の山麓で柿・ブルーベリー・すもも・梅・かりんなどを作り続ける「堀内果実園」が、トマトをいちごに置き換えたカプレーゼのサンドイッチや、ショートケーキのようなソフトクリームのような「ショートクリーム」などを扱うフルーツパーラーを2019年3月14日(木)からオープンさせています。フルーツが主役のおかず&デザートたちが一体どんな仕上がりなのか、実際にお店で食べてきました。

堀内果実園 / 堀内果実園とは
http://horiuchi-fruit.jp/about/

堀内果実園 | GRAND FRONT OSAKA SHOPS & RESTAURANTS
https://www.gfo-sc.jp/shop-detail/horiuchi-friut-farm/

堀内果実園 大阪店は梅田グランフロント南館の地下一階にお店を構えています。


グランフロントに到着。


開店時間は10時ですが、9時45分に到着したところ、グランフロントの前では既に人が列を作っていました。


入口を入ってすぐ左側に堀内果実園という、比較的にわかりやすい立地です。


10時になりグランフロントが開店。開店後、堀内果実園の前にはどんどん人が集まりだし、あっという間に長蛇の列に。


お店の前のカウンターで注文を行ってから店内の席に進むスタイルです。


列に並んでいる間にメニューを受け取りました。メニューの表面にはサンドイッチ各種がのっており、向かって左側は旬のいちごを使った期間限定メニューとのこと。11時から13時までのランチセットもあります。


裏面にはフルーツサンド・ショートクリーム・デリサンド・スムージー・デザート・果実氷・ドリンクなど。全メニューお持ち帰りOKとなっています。


注文を済まして店内へ。店内は2人用のテーブル席が6つ、3人掛けテーブル席が1つの全部で15席でした。


ということで、まずは旬のイチゴがたっぷり入った「プレミアムサンド 古都華」(税別1200円)から。いちごのプレミアムサンドは「古都華」と「あすかルビー」(税別1000円)から品種を選ぶことができます。


サンドイッチ1切れは全長123.8mmのiPhone SEよりも大きいくらい。


パンを外してみるとぎっしりイチゴが並んでいました。2切れ1セットで大粒のいちごが9個も使われています。


サンドイッチにかぶりついてみると、イチゴが大きく食べづらさを感じるほど。今にもはじけそうなほどにみずみずしいイチゴは甘さと酸味を両立しており、「砂糖を食べているかのように糖度が高い」という感じではなく、イチゴの王道をいく味の濃い一品。生クリームの他に練乳っぽいクリームも使われていてミルクの風味もあり、ほんのりパンに塩気があることから、主役のイチゴがあらゆる方向から引き立てられてられているように感じました。王道でありながらレベルが高く、値段だけの満足度はあります。


続いて、「いちごのカプレーゼ」(税別900円)


これもボリューム大のサンドイッチ。


いちごのカプレーゼは、本来トマト&モッツァレラで作るイタリア料理「カプレーゼ」のトマトをイチゴで置き換えたサンドイッチ。パンをはがしてみるとベビーリーフ・イチゴ・モッツァレラチーズ・アボカドが確認できました。


食べた後に思わず「なんてオシャレな味なんだ……」というコメントが出たほどに、「洗練」という言葉が似合う味わいです。これはもうサンドイッチではなくてイタリア料理と呼んでいいのでは?思わざるをえません。さきほどのプレミアムサンドとは違い、甘みが弱く酸味の強いイチゴが使われているおかげで、バルサミコ酢やオリーブオイル、バジルの香りと絶妙にマッチしていました。


さらに、パイナップル&ベーコンwithカレーマヨネーズという「Pサンド」(税別800円)も購入。


断面から大きめのパイナップル、ベーコン、チーズ、ベビーリーフなどが確認できます。


とにかくパイナップルが甘くてジューシーで、そこにチーズ&カレーマヨネーズ&ベーコンが加わるわけなので、いちごカプレーゼに比べてガツンとした仕上がりです。しかし、カロリーの高そうな組み合わせですが果物が主役なのでジャンクさはありません。おかず系サンドイッチとしての満足度は高いのですがパイナップルの甘みが強いので食べた後には「甘いものを食べたような……?」という気になりました。


続いてデザート系へ。堀内果実園は奈良県内にもパーラーがありますが、大阪店にしか扱いのないものもいくつか存在します。その1つが「ショートクリーム」(税別600円)です。種類はベリーミックス・ブルーベリー・いちごの3つがあり、今回はベリーミックスを選びました。


コーンに盛られているのはホイップクリームではなく、エスプーマというクリーム。その上にブルーベリーやイチゴ、フリーズドライにしたラズベリーがのっています。


エスプーマはホイップクリームよりもさらに軽い口当たりですが、ミルクの風味は濃厚。ホイップクリームをそのまま食べるとくどさがありますが、エスプーマは軽いのでサクサク食べ進めていけます。甘酸っぱい果物との相性もいい感じです。


果物はトッピングだけではなく、中にまでみっちり入っていました。エスプーマの中にはベリー系のソースも使われていたので食べ進めると味わいが変わっていきます。


ワッフルコーンは真っ黒ですが、特に味の違いは感じられませんでした。


さらにドリンクへ。左から「のむくだものポンチ」「ミックスムージー」、いずれも税別800円です。


サイズはこのくらい。


ミックスムージーはドリンクの上にエスプーマのクリーム、ドライラズベリー&オレンジがのっています。


まずはそのままストローで飲んでみたところ、ドリンク部分はイチゴ&バナナの非常に「濃い」味わいが感じられます。まったりとしたジューシーなバナナとは対象的に、イチゴはハッとするほどの甘酸っぱさです。


「果物をそのまま飲んでいる」という雰囲気のスムージーにエスプーマを混ぜると、甘みと酸味とミルク感が一体となって、まさに「ミックスジュース」の味わい。味の変化はかなり大きいので、いくつもの味を楽しめるというお得感のある飲み物となっていました。


ドライオレンジはパリパリで、かみしめると甘さと酸味が一気に広がる濃厚な仕上がりです。


最後はのむくだものポンチ。これはベースにうめシロップが使われているのですが、酸味はなく、ふんわりと梅の香りが広がる優しい味わい。


キウイ・りんご・バナナ・パイナップルなどがたっぷり入っていました。酸味がしっかりしたフルーツですが、梅のシロップが優しい味わいなので、甘み・酸味のバランスが取れているように感じました。少し炭酸を吸ったフルーツのシュワッ感もグッド。


お店では堀内果実園こだわりのドライフルーツの数々も販売されていたので……


実際に購入してみました。


まずは「柿ショコラ スウィート」(税別900円)から。


フリーズドライにした柿にチョコレートをかけたものですが、かみしめるごとに果物の濃厚さがじわじわ広がっていくのがわかります。柿のねっとりとした食感まで閉じ込められており、お茶請けにして少しずつ食べたい感じです。


「あんぽ柿」(税別450円)は、昼夜の寒暖差で甘みを蓄えた吉野の柿を完熟で収穫し、とろりとした食感に仕上げたもの。


無添加なのですが、果物というよりももはや和菓子のような甘みと濃厚さでした。


フリーズドライミックスはすもも・柿・ブルーベリーの入ったものを選択。いずれも奈良県産で、無添加です。


ブルーベリーのフリーズドライは珍しい気がしますが、いかに果物の水分量が多かったのか、というのがわかるパリパリさに仕上がっていました。中がすかすかなのですが、かんでいるとブルーベリーの香りや風味が口の中に広がっていくという不思議な仕上がりです。


かみしめるごとに風味が広がる種なし柿も、素材となる果物の味の濃さがあってこその完成度だというのがよくわかります。


すもものドライフルーツは思わず目をしょぼしょぼしてしまう酸っぱさなのですが、「確かにこれはすももの皮の味」「このへんは種に近い部分の味」というのがよくわかり、すももを隅々にいたるまで丸ごと楽しめました。


なお、堀内果実園 大阪店は朝10時から22時までの営業となっています。

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in 試食, Posted by darkhorse_log

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