映画

スピルバーグ監督が「素晴らしい映画鑑賞体験を観客に届けよう」と映画製作者に呼びかけるスピーチを実施

by Gage Skidmore

「シンドラーのリスト」「プライベート・ライアン」で2度のアカデミー賞監督賞を受賞しているスティーヴン・スピルバーグ監督が、映画音響協会(CAS)の授賞式に登壇。家庭で見られる「テレビ映画」の充実に理解を示しつつ、映画製作者として映画に貢献できることは「映画館での素晴らしい鑑賞体験を観客に届けること」というスピーチを行いました。

Check out Steven Spielberg’s partial speech at the CAS Awards the other night. What do you think? https://t.co/zRIFlfYPbo pic.twitter.com/KqQINONwt0

— Marc Malkin (@marcmalkin)


Steven Spielberg Takes a Veiled Shot at Streamers – Variety
https://variety.com/2019/scene/awards/steven-spielberg-cinema-audio-society-awards-streamers-1203141954/

Spielberg is worried about what streamers’ success means for theaters - The Verge
https://www.theverge.com/2019/2/18/18229794/steven-spielberg-streaming-theatrical-films-netflix-roma

映画音響協会賞は優れたサウンドミキシングを表彰するための賞で、2019年は実写映画部門で「ボヘミアン・ラプソディ」、アニメーション映画部門で「犬ヶ島」が選ばれました。スティーヴン・スピルバーグ監督は録音技術に発展した映画製作者を称える「フィルムメーカー賞」を受賞しました。


受賞スピーチでスピルバーグ監督は、自分自身を「映画館必要論者」だと説明。テレビのことも好きで、テレビで放送される作品に素晴らしいものも多々あるということを認めた上で、「それでも、映画館での鑑賞体験のようなものは他にはない」と映画館の力を説き、そういった「映画体験」を観客に届けることこそが映画製作者の務めであると語りました。

スピルバーグ監督は2018年3月にITV Newsのインタビューに応じた際、テレビフォーマットで作成された作品はあくまで「テレビ向け作品」であって、素晴らしい作品であっても賞としては「エミー賞」に相当し、「2~3館規模で1週間未満の劇場公開」をして最低限の基準を満たしても「アカデミー賞」対象ではないと語ったことがあります。

Steven Spielberg on the threat of Netflix, computer games and new film Ready Player One | ITV News - YouTube


なお、アルフォンソ・キュアロン監督によるNetflixオリジナル映画「ROMA/ローマ」は、まさにこの「最低限の劇場公開」を経てNetflixで公開され、第91回アカデミー賞のノミネート作品となっています。

『ROMA/ローマ』ティーザー予告編 - Netflix [HD] - YouTube

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in 動画,   映画, Posted by logc_nt

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