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初代ポケモンの初期デザイン案が公開、コダックの進化形「ズダック」の姿も


ポケットモンスター関連の情報を一昔前のゲーム・漫画・アニメ・雑誌・ビデオなどから補修・復元し、公開しているHelix Chamberが、1996年に登場したシリーズ1作目「ポケットモンスター 赤・緑」のプロトタイプデータを入手・公開しています。

What Dreams May Come: Prototype Data for Pokémon Red and Green – Helix Chamber
https://helixchamber.com/2019/02/16/what-dreams-may-come/

Helix Chamberが、独自に入手したポケットモンスター 赤・緑のプロトタイプデータを公開しています。入手したデータは、初期のデザイン案として画かれたタイトルロゴやゲーム画面などさまざまで、「入手できたものはすべてを公開している」と記されています。

「ポケットモンスター 赤・緑」の初期タイトル案が以下の2つ。左は「CAPSULE MONSTERS(カプセルモンスターズ)」と書かれており、「プリンタのインクをなくして見やすくした」と説明されているので紙の資料のようです。右は「ポケットモンスター」と書かれており、「P」と「M」の間にサイドンが配置されています。初期のデザインから完成版のデザインのサイドンはそれほど大きく見た目が変化していないことが伺えます。


Helix Chamberが入手した初期のポケモンデザイン案を図鑑データのように並べた画像。ポケモンの種類は151匹以上おり、見たことのないポケモンも多数発見できます。


ポケットモンスター 赤・緑に登場することはなかったデザインを集めるとこんな感じ。最下部中央のデザインなどはカメールの後ろ姿として流用されているようですが、全くのボツになったものも複数あります。


初期デザイン案の図鑑番号21には「オメガ」という見慣れぬポケモン。Helix Chamberは「デザインがメカゴジラのよう」と指摘しています。


図鑑番号31の「Gyaoon」は、「ポケットモンスター 金・銀」に登場するバンギラスに大きな影響を与えたとHelix Chamberは記しています。


図鑑番号50の「Barunda」は一見風船のようにしか見えませんが、Barundaの他のデザイン候補としてプリンが誕生した可能性が指摘されています。


図鑑番号52には雪男のような謎の生物。ウルトラ怪獣の1体であるウーからインスパイアを受けてデザインされたものに違いない、とHelix Chamberは記しています。


図鑑番号56には明らかに鹿っぽい見た目の「Deer」というポケモン。のちにオドシシとなったであろうことは想像に難くありません。


図鑑番号61の「Elephantko(エレファンコ)」は、日本で有名なゾウのはな子をモチーフにして作られたものであるため、名前の最後に「コ」が付いている可能性が指摘されています。


図鑑番号63の「Blottle」と、122の「Pendraken」はイカの形をしたモンスター。文章として記されているわけではないものの、「Blottle(左)の進化形がPendraken(右)のように見える」とHelix Chamberは記しています。


図鑑番号79と80には一見鳥のような見た目のモンスター。よく見るとひれのようなものが存在していることがわかるため、鳥もしくは魚のような見た目をしたモンスターであると推察できます。見た目としてはマリオシリーズのプクプクによく似ています。


図鑑番号86と87には謎の頭のようなモンスター。Helix Chamberは「スピアーの初期デザイン案かと思ったが、違うようだ」と記しており、何のポケモンにつながったデザインなのかは不明。


あのコダックの進化形で、さらに進化するとゴルダックになる、という位置づけでデザインされていたモンスターが以下の画像。「日本語名はおそらく『ズダック』」だそうです。


カラカラの母親はガルーラ説」なるものが存在しますが、初期デザイン案の中にはカラカラガルーラのつながりを証明するかのようなモンスターがいます。それが以下のポケモンで、カラカラの進化形であるガラガラのような見た目ではあるものの、そのお腹付近でカンガルーのように子どもを抱えていることが何となくわかります。このモンスターがガラガラの進化形として初期デザインでは考案されていました。


初期デザイン案で考案されていた3段進化するポケモン「コトラ」


進化するとポニータになる、という位置付けで考案された「Puchicorn」。


ポケモンのデザイン案だけでなく、登場するキャラクターのデザイン案も公開されています。

ゲーム序盤、「ポケットモンスターのせかいへ!レッツゴー!」する際のアニメーションはこんな感じ。


「STUDENT(学生)」に「COOL TRAINER(カッコイイトレーナー)」


消防士風のキャラクターに……


「ユージロウ」という名前のキャラクター。


ポケットモンスターシリーズの開発元であるゲームフリークで取締役を務めるイラストレーターの杉森建さんによると、このユージロウというキャラクターはタケシの前に現れる最初のジムリーダーとなる予定だったそうです。

@frandre_owen 1番はこんなキャラでしたね…まあラフ段階ですから pic.twitter.com/oxQjtRekXF

— 杉森 建 (@SUPER_32X)


他にも多数の初期デザインに関するデータが公開されているので、気になる人は以下からチェックしてみて下さい。

What Dreams May Come: Prototype Data for Pokémon Red and Green – Helix Chamber

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in マンガ,   アニメ,   ゲーム,   デザイン, Posted by logu_ii

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