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スティーヴン・スピルバーグ監督がアカデミー賞からのストリーミング作品排除を主張

by Charles ????????

第91回アカデミー賞では、作品賞を「グリーン・ブック」が、監督賞を「ROMA/ローマ」のアルフォンソ・キュアロン監督が受賞しました。「ROMA/ローマ」はこのほかに外国語映画賞と撮影賞も受賞しているのですが、これを受ける形で、スティーヴン・スピルバーグ監督がストリーミング公開される作品をアカデミー賞候補から外すルールの策定に動いていることがわかりました。

It’s Spielberg vs. Netflix as the Post-Oscar Academy Wars Continue | IndieWire
https://www.indiewire.com/2019/02/steven-spielberg-vs-netflix-oscar-academy-wars-1202047846/


スピルバーグ監督は、ストリーミング公開される作品の質は認めつつも、あくまで劇場公開される作品とは別物の「テレビ映画」であり、素晴らしい作品であっても賞としてはアカデミー賞ではなく「エミー賞」であるべきだという立場を取っています。


それが2019年のアカデミー賞では、短期間の劇場公開を経てNetflixで配信された「ROMA/ローマ」が三部門の賞を獲得したことで、いよいよアカデミー賞側のルールを変更し、ストリーミング作品を排除する方向へ動き出したというわけです。

ニュースサイト・IndieWireによれば、スピルバーグ監督と意見を同じくする立場の側から出ている「苦情」は以下の6点。
・Netflixがアカデミー賞のためにあまりにもお金をかけすぎていること。、「グリーンブック」が500万ドル(約5億6000万円)をかけたのに対して「ROMA/ローマ」は5000万ドル(約56億円)をかけたという説も。
・これによって生じた強烈な「ROMA/ローマ」押しが外国語映画の配給会社を苦しめた。外国語映画賞にノミネートされた作品のうち「Never Look Away」と 「Capernaum」を担当したSony Pictures Classicsによれば、公開時にほとんど劇場を確保できず、投票資格のあるアカデミー会員が見る機会をほとんど作れなかったとのこと。
・一方で「ROMA/ローマ」の劇場公開期間はわずか3週間だったこと。
・Netflixが興行収入を公開していないこと。
・Netflixが「90日間の劇場公開」に敬意を払っていないこと。
・Netflix公開作品は190カ国年中無休で見られること。

このうち、宣伝に関してはNetflix側が作品単体ではなくマーケティング全体の予算であると反論。

そして、Netflix Filmの公式Twitterでは「私たちは映画を愛しています。映画館がなかったり時間的余裕がなかったりする人にも届くように、どこに住んでいようと誰もが同時に公開を迎えられ、映画製作者にはもっと作品を共有してもらえるように。これらのことは、互いに排他的ではありません」と、映画館という限られた空間に対するストリーミング公開の利点を主張するツイートが行われています。


スピルバーグ監督は2019年4月に行われる理事会にストリーミング排除の案を出す予定だそうですが、必ずしもすべての映画監督がスピルバーグ監督に同調しているわけではありません。第87回アカデミー賞作品賞にノミネートされた「グローリー/明日への行進」や、第89回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞にノミネートされた「13th -憲法修正第13条-」のエイヴァ・デュヴァーネイ監督は「映画製作者全員が同じ意見というわけではなく、私のように異論がある人間もいます」と主張。


カルト映画として人気を博した「死霊のはらわた」主演のブルース・キャンベル氏はスピルバーグ監督に向けて「『ROMA/ローマ』はテレビ映画ではなく、どこで観ようとも感動的な作品です。もはや『プラットフォーム』がどこかというのは関係がありません。Netflixで映画を作ってください」とツイートしています。

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