猛スピード＆超機動で廃ビルの中を縦横無尽に駆け抜けていくドローンの空撮ムービーがすごい

映画脚本家のLeon Langford氏が廃墟(はいきょ)の中をすさまじいスピードでカメラが飛び回るムービーを「これはドローンなのか、それとも飼っているハヤブサの足にGoProをくくりつけたのか？」と、驚きと共にTwitterに投稿したところ、ツイートが記事作成時点で2万9000件以上のリツイートと8万4000件以上のいいねを集めて話題になっています。

このムービーはもともと、フランスでドローンのプロパイロットとして活躍するBenoit Finck氏が公開したもので、2K画質版を以下から見ることができます。実際にFPVドローンが廃ビルの中を縦横無尽に飛び回る場面は3分50秒辺りから見ることができます。

Pirat Tour Ep1 - Petrol & Coal - YouTube

朝の4時に家を飛び出し、外出するFinck氏。

乗り込んだ車にはFinck氏の仲間が同乗していて、みんなでフランス某所にある廃ビルへドローンを飛ばしに行くとのこと。

しかし、現場に到着するまで待ちきれなくなったのか、Finck氏はコントローラーを取り出して、FPVゴーグルを装着すると……

ゴーグルの電源をスイッチオン。ゴーグルの側面についているLEDが赤く光ります。

走っている車内でドローンを飛ばしまくるFinck氏。FPVドローンはドローンの進行方向にカメラが固定されていて、操縦者のモニターに映像が逐一送られるというもの。映像の画質はかなり荒いようですが……

Finck氏が車内で飛ばしているドローンは手のひらサイズで安価なモデルでした。

このドローンが撮影している映像は、Finck氏がかけているゴーグル内のディスプレイに映し出されます。Finck氏はまさにドローンになりきった気持ちで操縦を行えるというわけです。

車がトンネルに入ると……

トンネル内の風景が、画質が悪いドローンのカメラ越しにゴーグルへ映し出されます。高速で流れていく照明灯は普段見ているものとはまるで別の輝きを見せ、思わず歓声を上げるFinck氏。

実際のトンネル内の様子はこんな感じ。Finck氏は「光がワッ！とこっちに向かって走ってくるんだよ！」と興奮気味に語ります。

しばらくして到着したのがとある廃墟。元は工場だったようで、無機質でボロボロの建物と巨大なタンクが見えます。

建物の壁はすっかりなくなってしまい……

建物の中には自動車が捨てられています。穴だらけのボンネットは開きっぱなしで、ボディやエンジンには落書きがびっしり。

撮影に使われたFPVドローンはこんな感じ。フレーム・モーター・アンテナなどパーツ1つ1つをFinck氏が選んで組み立てたスクラッチモデルで、市販のドローンにあるようなプロペラガードや外装すらなく、耐久性を犠牲にしながらも高機動性を得ているというわけです。

ドローン映像はいきなり高いところから猛スピードで急降下するところからスタート。

ドローンは地面すれすれで体勢を水平に戻します。

次の瞬間、一瞬で180度のロール。

巨大なタンクを上から見下ろしたかと思うと……

建物とタンクの間を急降下し、さらに2つのタンクのわずかな間を猛スピードですり抜けていきます。

そして、ドローンはものすごいスピードで屋内にも突っ込んでいきます。

かつては物資の運搬などに使っていたと思われるような狭い場所をものすごい速さで駆け抜けていきます。

広い部屋に出た瞬間……

一瞬で180度のロールを決めます。

さらにロールを何度も繰り返しながら廃墟の中を駆けていくドローン。

ものすごい速さで天地前後左右が入れ替わっていく様は、見ていてどっちが上でどっちが下なのかわからなくなるほどで、三半規管がおかしくなってしまいそう。

なお、集まった仲間たちは皆各自のFPVドローンを持ち寄って、順番に飛ばしていた様子。

操縦中の人はこんな感じ。横から見ていると柱にもたれかかって静かに操縦しているだけですが、ゴーグルの中では天地前後左右がめまぐるしく入れ替わっているわけです。Finck氏は自身のYouTubeチャンネルで他にもFPVドローンによる空撮ムービーを数多くアップしているので、気になる人はぜひチェックしてみてください。