PCのマウスを改造してキーボード&モニター付きのモバイルPCに仕上げた猛者が登場
PCの入力機器として今や必要不可欠なポインティングデバイスであるマウスに、シングルボードコンピューターのRaspberry PiとBluetoothのミニキーボード、さらに小型のモニターを搭載し、持ち運び可能なラップトップ型PCに改造した様子を、Raspberry Piを使ってさまざまなガジェットを工作するElectronic Grenade氏が公開しています。
This Guy Made a Computer Mouse That Is Itself a Computer - Motherboard
https://motherboard.vice.com/en_us/article/d3bnb7/this-guy-made-a-computer-mouse-that-is-itself-a-computer
実際にPC内蔵型のマウスが動く様子は以下のムービーで見ることができます。
The "Computer" Mouse: A DIY Project - YouTube
PCを内蔵したマウスはこんな感じ。Raspberry Pi Zero Wと、1.5インチ・16ビットカラーの有機ELディスプレイを搭載しています。
当初は市販のマウスを改造する予定だったそうですが、Raspberry Pi Zero Wを収納できるサイズのマウスが見つからなかったとのこと。そこで、有線のUSBマウスからセンサーと基板を流用し、外殻はFusion 360で設計して3Dプリンターで出力したそうです。実際に市販のマウスと並べると、PC内蔵マウスが一回り大きいサイズであることがわかります。
右側面の前方にあるスイッチをオンにして4秒ほどでOSのRaspbianが起動するとのこと。500mAhのバッテリーを内蔵しているので、電源を外部からとってくる必要はありません。
左側面には小型のキーボードが収納されています。このキーボードはBluetoothワイヤレスミニキーボードのPrament Rii i5BTを流用しているそうです。
キーのサイズは成人男性の手と比べてかなり小さく、キーボードもマウスとモニターに対して垂直の方向を向いているので、実際に入力するのはかなり大変だとのこと。
それでも、しばらく使っているうちにキーボード入力は慣れたそうです。キー入力をするときはマウスを動かさないようにするのがコツだとElectonic Grenade氏。
マウスは形だけではなく、実際にポインティングデバイスとして使うことができます。マウスを動かすと画面も動くため、操作に難がありそうなものですが、制作者であるElectonic Grenade氏は「マウス感度を上げれば、画面を追いかけるのは難しくはない」と語っています。
以下の場面は、Raspbianにプリインストールされている「マインクラフト:Pi Edition」をプレイしている様子。
マインクラフトは移動にキーボードを、視点変更とアクションにマウスを利用するので、非常に器用な操作が要求されるとのこと。また、実際に遊んでいると、リソースを大量に消費してしまうからか、時々フリーズしてしまうそうです。海外メディアのMotherboardは「CES2019で発表されたどのノートPCよりも注目に値する」と、Electonic GrenadeのPC内蔵マウスを高く評価しています。
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in ハードウェア, 動画, Posted by log1i_yk
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