カードを組み合わせて勇士を創りバトルロイヤルを制する対戦カードゲーム「The Last Brave」を遊んでみた
「職種」や「属性」といったカードを組み合わせて勇士を作り上げ、ほかのプレーヤーの勇士とバトルロイヤルを繰り広げる対戦カードゲームが「The Last Brave」です。カードゲーム「ラブレター」で日本人として初めてドイツのボードゲームの代表的な賞であるドイツゲーム大賞に入賞したカナイセイジ氏と、スマートフォン向けゲーム「Fate/Grand Order(FGO)」の開発・運営で知られるDELiGHTWORKSがタッグを組んで生まれたカードゲームとは一体どんなゲームなのか、実際にプレイしてみました。
The Last Brave
https://www.delightworks.co.jp/games/boardgame/thelastbrave/index.html
「The Last Brave」のパッケージには7人の勇士が描かれています。
プレイ人数は3~7人で対象年齢は10歳以上、プレイ時間は10分ほど。
内容物は説明書とカードです。
カードは大きく分けて4種類。プレーヤーの分身である「プレーヤーカード」(左上)、勇士が装備する「武器カード」(右上)、勇士の職種を決める「職種カード」(左下)、勇士が司る属性となる「属性カード」(右下)があります。
「The Last Brave」では4種類のカードを組み合わせて勇士を創造し、対戦を繰り広げていきます。例えば、この組み合わせでは「盾を装備する火属性の騎士」がこのプレーヤーの勇士というわけです。プレーヤーカードはすべて共通の絵柄ですが、後述する「奥の手」をそれぞれ秘めています。
初めに、シャッフルした4種類のカードを1枚ずつ各プレーヤーに配り、最初に行動するプレーヤーをじゃんけんで決定します。
手札はほかのプレーヤーには明らかにされないため、序盤は誰がどんな能力を持っているのか分かりません。
最初に行動するプレーヤーは自分以外のプレーヤーを1人選択し、攻撃を宣言。攻撃を受けたプレーヤーは自分の手札を、受けたダメージ分だけ勇士カードの左側の「スキルゾーン」に公開します。例えば以下の場面は、1のダメージを受けたプレーヤーが手札の中から1枚だけ公開しているところ。ただし、手札が公開されることでカードの効果が発動されるので、ダメージを受けても「どのカードを場に公開するか」が戦略のポイントとなります。
次の手番は、攻撃を受けたプレーヤーとなります。つまり、「誰かから時計回りで順番に勧めていく」といったターンの概念はありません。攻撃の対象に選べるのはその場で最も手札が多いプレーヤー、つまり正体を隠しているプレーヤーに限られるので、ゲームが進むにつれてすべてのプレーヤーの勇士の能力が明らかになっていくというわけ。
ある対戦の中盤、編集部員Aに攻撃のチャンスが回ってきました。カードの青色の文字の効果は「常時能力」で、いま「攻撃力+1」の常時能力を持つカードを2枚スキルゾーンに公開しているので、基本攻撃力1と合計して3ポイントの攻撃力を持っています。
編集部員Aは隣の編集部員Bに攻撃することに決めました。
攻撃を受けた編集部員Bは「プレーヤーカード」を表向きにして「奥の手」の発動を宣言。
「奥の手:反射」は受けているダメージを攻撃者に適用する効果を持っています。
攻撃を仕掛けた編集部員Aは逆に3ポイントのダメージを受けることに。手札があるうちはダメージを受けるとスキルゾーンに置きますが、その状態からダメージを受けた場合は「プレーヤーカード」の右側にある「ダメージゾーン」に移動させます。
「戦士」のカードにダメージを軽減する能力があったのでダメージは2ポイントで済みましたが、各プレーヤーはすべてのカードがダメージゾーンに移ってからさらにダメージを受けると脱落してしまうので、残り1枚しかない編集部員Aはかなり苦しい状況に。編集部員Bは「脳みそまで筋肉の戦士が光の僧侶であるこのわたしに挑むからそうなのだよ」と高笑い。
「The Last Brave」はランダムに配られる手札の組み合わせにより自分が創造する勇士の能力がガラッと変わるので、対戦するごとに違った戦略が生まれるのが大きな特徴です。また、少しずつ職種や属性を明かしていくにつれて不思議とキャラクターに感情移入してしまい、最初はルールやカードの効果を確認しながらプレイしていた編集部員も、何回か対戦するころには勇士になりきって掛け合いを始めるほど。「弓矢で武装した闇属性の僧侶」といったちぐはぐな勇士が爆誕し笑いを誘ったこともありました。
一方でカードの特殊能力の中には戦略への影響が大きいものも多く、奥が深い分、慣れない内は不用意な行動でピンチに陥ってしまったり、何回もカードの効果を確認したりしながらプレイしたりすることになるので、スムーズに対戦できるようになるまでには多少慣れが必要でした。
「The Last Brave」はAmazon.co.jpで税込1908円で購入可能です。
Amazon | The Last Brave | カードゲーム・トランプ | おもちゃ
・関連記事
ウサギにエメラルドを食べさせ知識を共有しながらエデンまで駆け抜ける対戦型カードゲーム「Argoat」プレイレビュー - GIGAZINE
「渡邊」や「渡邉」など24種類の「渡ナベ」がゲシュタルト崩壊する神経衰弱カードゲーム「渡る世間はナベばかり」を遊んでみた - GIGAZINE
美麗なキャラクターの効果を駆使して一発逆転の駆け引きを楽しむカードゲーム「Miraris」を遊んでみた - GIGAZINE
7本の剣で美少女と戦う1人プレイ可能な本格対戦カードゲーム「Blade Rondo」レビュー - GIGAZINE
あの「人狼ゲーム」をカードゲーム化してわずか10分&少人数でサクサク遊べる「ワンナイト人狼」を実際にプレイしてみたレビュー - GIGAZINE
サイコロが手に入らない刑務所で囚人はどうやってテーブルトークRPGを楽しんでいるのか? - GIGAZINE
・関連コンテンツ