美麗なキャラクターの効果を駆使して一発逆転の駆け引きを楽しむカードゲーム「Miraris」を遊んでみた
神秘の世界を渡り歩き、その真の姿に迫る事が目的というカードゲーム「Miraris」です。実際にプレイしてみたところ、パッケージやカードに描かれた美麗なイラストとは裏腹に、熱い心理的駆け引きがベースとなった最後まで勝者のわからないハラハラドキドキ感が魅力のゲームとなっていました。
Miraris | Domina Games
https://www.dominagames.com/miraris
これが編集部に届いたMiraris。夜の異界を思わせる幻想的なイラストが描かれています。
裏面はこんな感じ。ファンタジー調の美麗イラストとなっています。
プレイ人数は3~6人、1回のプレイ時間の目安は10分から20分、対象年齢は8歳以上となっています。また、日本語、英語の2言語に対応しています。
中身は説明書とカードの山が2束入っていました。Mirarisは手札から1枚ずつカードを切り、場のカードを取り合い、最終的に取得したカードの合計点が高いほうが勝ちというゲーム。
Mirarisでプレイヤーは鏡を通って夢の世界を渡り歩き、7つの奇跡を探索しながら世界の真実にたどり着くこと(勝利)を目的としています。ただし、真実にたどり着けるのはわずか1人なので、プレイヤーは3種類のカードを使った駆け引きの中で高得点を狙い勝利を目指すこととなります。
そんなMirarisで使用するカードのひとつが「ドルミールカード」。夢の世界における通貨となっており、最初に数字の1から9までのカードがセットになったものが各プレイヤーに配られ、プレイヤーは場札を得るためにこのドルミールカードを使用します。
「奇跡カード」は夢の世界で起こる奇跡が描かれたカードで、場札としてフィールドに配置されており、プレイヤーはこのカードを集めて世界の真の姿を明らかにしていきます。
カードの下部の王冠の数がそのカードの点数を表しています。1点から7点まで得点がありますが、基本的には点数が高いほうが高得点です。
最後は「キャラクターカード」で、描かれた女の子は鏡が映す夢の世界の住人をイメージしているとのこと。幻想的な美少女が描かれており、見ているだけでもMirarisの世界の中の幻想的な魅力に引き込まれそうです。
キャラクターはそれぞれ全く異なる特殊な能力を持っています。画像左は7種類の奇跡カードが全部手元にあれば無条件で勝利となる「ローランド」、画像右は奇跡カードの枚数の2倍の点数を獲得できる「ラナ」のカード。プレイ中にどういった戦略を取るべきなのかはプレイヤーの使用するキャラクターによって異なってくるわけです。
というわけで実際にプレイ。プレイ人数は3~6人までとのことなので、実際に編集部員を6人集めてプレイすることに。まずは各プレイヤーにキャラクターカードをランダムに2枚ずつと、1~9の数字が書かれたドルミールカード1セットを配ります。ドミールカードは各プレイヤーがそれぞれ異なる色のカードを持つことになるので、「Aさんは赤」「Bさんは青」といった具合に、カードの色で誰がどのドミールカードの所有者かがわかるようになっています。
プレイヤーはランダムに配布された2枚のキャラクターカードの中から使用する1枚を選択します。実際にプレイした際は、「奇跡カードの枚数の2倍の点数を追加で得る」能力を持つラナのカードと、「あなたが持つ『凍てつく墓標(2)』の点数は10になる」能力を持つアリーのカードが配られ、アリーを使用することにしました。
プレイヤーはそれぞれ選んだキャラクターカードを、他人に見られないように伏せて手元に置きます。選んだキャラクターカードはゲーム終了時の点数計算まで使いませんが、自分のキャラクターがどんな能力を持っているかで戦略が変わるため重要です。今回ならばアリーの効果を狙って「凍てつく墓標(2)」という奇跡カードを狙って集めるという戦略が有効そう。
得点となる奇跡カードはまず最初にシャッフルして……
山札として場に置きます。山札の横には各プレイヤーが使用していないキャラクターカードを置きます。これは奇跡カードを並べる位置をわかりやすくするために使用しないカードを使うだけの処置なので、省略可とのこと。
裏向きのキャラクターカードの下に山札からめくった奇跡カードを並べていきます。今回は左から3点、7点、5点、6点、5点、2点の順に並んでおり、真ん中に高得点の奇跡カードがあります。奇跡カードはこの並び順がとても重要になってきます。
続いてプレイヤーが場の奇跡カードを取得します。プレイヤーは手札からドルミールカードを1枚選び……
場に伏せます。一度使ったドルミールカードは二度と使うことができないので、慎重に選択する必要あり。
全プレイヤーが場にドルミールカードを出したら、同時に表向きに。
出されたドルミールカードを数字が大きいほうを山札から遠い位置に、小さい方を山札から近い位置に並べ替え、奇跡カードの下に配置。
他プレイヤーの出したドルミールカードと数字がかぶっていない場合……
上に置かれた奇跡カードをゲット。
反対に、場に出したドルミールカードの数字が被った場合は奇跡カードをゲットすることができません。今回の場合、2と4のカードを出したプレイヤーは奇跡カードを取得することができないというわけです。
ゲットされなかった奇跡カードはそのまま場に残り続けます。ここまでがMirarisの1ターンで、ターンが終わったら再び場に奇跡カードを並べるところから始まります。なお、なお、Mirarisの1ゲームは8ターンで終了となり、その後点数計算を行います。
2ターン目、山札から奇跡カードを同様に並べるわけですが、前ターンで場に残った奇跡カードはそのまま持ち越しとなり、新しく並べられた奇跡カードと重ねて場に置かれます。重ねられたカードはセットで扱われるため、プレイヤーは複数枚の奇跡カードを一気にゲットすることも可能。
ドルミールカードの数字の被りが連続すると、奇跡カードがこのように重なることも。このスタックをゲットできれば一気に勝利に近づきます。
全8ターンを終えて入手した奇跡カードはこんな感じになりました。ここからは点数計算をして勝敗を決めるのですが……
編集部員Aが「あなたは他の全プレイヤーからあなたが持つ『黒の祭壇(3)』と同数ずつ奇跡カードを無作為に選んで公開する。『夢(7)』なら貰い、それ以外は捨てる」という効果を持つキャラクター、「アンノウン」でプレイしていたため、編集部員Aの持っていた「黒の祭壇(3)」と同数のカード(以下の画像の場合は3枚)を各プレイヤーが公開しなければいけなくなりました。
プレイヤーはそれぞれ手持ちの奇跡カードを伏せ、その中から編集部員Aが3枚を選びます。選ばれたカードは「夢(7)」ではなかったので、捨てられてしまうことに。編集部員Aの得点になることはなかったものの、キャラクター「アリー」の効果で10点扱いとなる「凍てつく墓標(2)」や、「世界の果て(6)」といったカードが捨てられてしまい、結果点数は29点でした。
あのカードたちが「捨てられなければ……」と思いつつも全員の点数を発表し、優勝者が決定。「所有する奇跡カードが3枚なら25、2枚以下なら50になる」という効果を持つキャラクター「マリアーノ」でプレイしていた編集部員が優勝しました。先ほどのアンノウンの効果でカードを捨て、その結果所有している奇跡カードが2枚になったようで、「良く捨ててくれた!ありがとう!」と大笑いしていました。
慣れてくるとお互いのキャラクターを読み合うようになり、妨害などの要素も考えながらプレイするようになりました。また、3人でもプレイしてみたところ、6人ではドルミールカードの数字被りが頻発していたところが、ほぼ数字被りもなく進行するように。6人では「他の人からカードを奪う」「他の人のカードを捨てる」キャラクターが強かったのですが、3人だとまた違うバランスとなり、別のキャラクターカードが輝く結果となりました。
なお、付属の説明書には分かりにくい箇所が何点かありますが、公式オンラインルールブックや公式Q&Aなどで不明瞭な部分も詳しく解説されており、困ったときはそちらを参照してみるのをオススメします。
「Miraris」はAmazon.co.jpなどから税込2700円で購入可能です。
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