ハードウェア

Huaweiが業界最高性能となる7nmプロセスのARMベースCPU「Kunpeng 920」を発表


Huaweiの取締役兼最高戦略マーケティング責任者であるWilliam Xu氏は中国・深圳での記者会見で、2.6GHz・64コアARMv8プロセッサ「Kunpeng 920」を発表しました。Kunpeng 920はサーバーやスーパーコンピューター(スパコン)向けに開発されたプロセッサで、Huaweiは「業界最高性能を誇るCPUだ」と大きな自信を見せています。

Huawei claims its Kunpeng 920 Arm-based processor is the industry's fastest | VentureBeat
https://venturebeat.com/2019/01/06/huawei-claims-its-kunpeng-920-arm-based-risc-processor-is-the-industrys-fastest/


なお、発表会の様子は以下のムービーで見ることができます。

Huawei Kunpeng CPU and Service Launch Conference - YouTube


Kunpeng 920はARMベースの64コアプロセッサで、動作クロックは2.6GHz。7nmプロセスで製造されているKunpeng 920は社内で設計されたとのこと。


処理能力やスループットなどパフォーマンスは業界水準のものよりも大きく向上しているとのこと。その大部分は、最適化された分岐予測アルゴリズムと改良されたメモリサブシステムアーキテクチャを伴うOPユニット数の増加によるそうです。


整数演算の処理速度を測定するベンチマーク指標「SPECint」を行ったところ、Kunpeng920のスコアは930以上をマーク。このスコアは業界最高レベルを25%も上回るものだそうです。なお、これまでのSPECintの最高記録は富士通がスパコン向けに開発した7nmプロセスのARMベースCPU「A64FX」で、64bitの浮動小数点演算のピーク性能は2.7テラフロップスを超えているとのこと。


また、Kunpeng 920の電力消費は競合他社のものよりもおよそ30%少ないそうで、1年につき1000万キロワットの節電にもつながり、二酸化炭素排出量を1万トン以上も減らすことができるとうたわれています。


さらに、HuaweiはKunpeng 920を搭載した新しいサーバーシリーズ「TaiShan」も発表。大容量ストレージ、高密度、あるいはその両方に焦点を当てたモデルを提供し、さまざまな組織と連携を取りながら展開していく予定にあるそうです。


Xu氏はKunpeng 920はビッグデータ処理や分散ストレージ、ARMネイティブアプリケーション向けに設計されたプロセッサだとコメント。「Huaweiは顧客価値を創造するために、コンピューティング分野で継続的に革新を続けてきました。インテリジェント社会の到来により、コンピューティング市場は将来も継続的に成長すると確信しています。オープンエコ、コラボレーション、そしてARMエコシステムの発展を推し進める成功を共有する精神で、グローバルパートナーと協力します。コンピューティング空間を広げ、多様化するコンピューティング時代を受け入れてください」とXu氏は壇上で語っていました。

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