メモ

レコードとカセットテープの販売数が前年比で2ケタ成長、CDは売上ダウン

by Emily Rudolph

調査会社・BuzzAngle Musicのレポートにより、アメリカの音楽業界の販売数は2年連続で2ケタ成長だったことがわかりました。業界を引っ張っているのはストリーミングですが、一方で、アナログレコードとカセットも前年比で2ケタ成長の数字を残しました。

BuzzAngle Music 2018 YEAR-END REPOT
(PDFファイル)http://www.buzzanglemusic.com/wp-content/uploads/BuzzAngle-Music-2018-US-Report-Industry.pdf


BuzzAngle Music 2018 Report on Music Consumption | BuzzAngle Music
http://www.buzzanglemusic.com/buzzangle-music-2018-report-on-music-consumption/

Vinyl And Cassette Sales Saw Growth Last Year | Fortune
http://fortune.com/2019/01/06/vinyl-cassette-sales-2018-growth/

Vinyl and cassette sales saw double digit growth last year - The Verge
https://www.theverge.com/2019/1/6/18170624/vinyl-cassette-popularity-revival-2018-sales-growth-cd-decline

BuzzAngle Musicのレポートによれば、2018年のレコード販売数は970万枚。2017年が860万枚だったので、前年比11.9%増。2018年のカセットテープ販売数は11万8200本。2017年が9万9400本だったので、前年比18.9%増と、ともに2ケタ成長となりました。

最も売れたレコードは映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のサウンドトラック第1弾「Guardians of the Galaxy: Awesome Mix Vol.1」、2位はマイケル・ジャクソンの「スリラー」、3位はビートルズの「アビイ・ロード」。12位に「グレイテスト・ショーマン」のサウンドトラックが顔を見せていますが、分析によれば3年以上前にリリースされた作品が売上の66%を占めているとのこと。

by Robin McPherson

一方、カセットの個別ランキングは発表されていませんが、3年以上前にリリースされた作品は52.5%でレコードよりは割合が低く、1年半前にリリースされた作品が32%だったそうです。

一方、CDは2017年の7450万枚から6070万枚へ、前年比18.5%減と数字を大きく落としました。アナログメディアの持つ「レトロな魅力」を持ち合わせない物理メディアであるという点が弱点となっていて、BestBuyのような小売業者は在庫を持たないようにしているとのことで、今後も市場はさらに小さくなるものと考えられます。

業界全体としてはストリーミングが前年比41.8%増という順調な成長を見せており、全体の収入の75%を占めるほどになってきているとのことです。

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in メモ, Posted by logc_nt

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