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世界的人気YouTuber「PewDiePie」のファンが「宿敵」であるWall Street Journalをハッキング


7700万人以上のチャンネル登録者数を誇るカリスマYouTuber「PewDiePie」のファンが、かねてよりPewDiePieに対して否定的な論調をみせていたWall Street Journal(WSJ)の公式サイトをハッキングして、他のYouTubeチャンネルと登録者数で争いと続けるPewDiePieを応援するような内容の記事を公開したと報じられています。

PewDiePie fans hack the Wall Street Journal - The Verge
https://www.theverge.com/2018/12/17/18144807/pewdiepie-tseries-wall-street-journal-hack-subscribers

PewDiePieはYouTubeにゲーム実況のムービーやインターネット・ミームを題材にしたネタムービーを投稿して若い世代を中心に人気を獲得し、年に170億円もの広告収入を稼いでいるといわれています。また、PewDiePieは自身のファンを「Bros」「9 years old」と呼び、ムービー内でメッセージを発信することでも知られています。

PewDiePieは、2017年2月までディズニーと契約していました。しかし、「過去に投稿されたムービーの中でPewDiePieが反ユダヤ的な内容を含む過激なジョークを披露していた」とWSJが報じたことで、ディズニーはPewDiePieとの提携を打ち切ってしまいました。また、YouTubeもWSJの報道を重く見て、YouTubeの有料チャンネルで予定されていたオリジナル番組「Scare PewDiePie」の配信をキャンセルし、アフィリエイトのプログラムからPewDiePieのチャンネルを外しました

WSJの報道がきっかけとなってPewDiePieがダメージを負ったことから、PewDiePieのファンはWSJを「反PewDiePieの一大勢力」と見なしていたことが今回のハッキングの動機になったと考えられます。WSJのページには「WallStreet Journal Public Apology to PewDiePie(WSJはPewDiePieに正式に謝罪します)」というタイトルの記事が公開されており、その記事の著者名には、近年チャンネル登録者数でPewDiePieを猛追するインドのYouTubeチャンネル「T-Series」が明記されていました。本文には「WSJはPewDiePieのスポンサーとなり、8000万人のチャンネル登録者数でT-Seriesに打ち勝ちます」と書かれていました。


PewDiePieのファン同士の結びつきは非常に強く、PewDiePieのチャンネル登録者数を1位にするべく世界各地でビラをまいたり広告を出したりと過激な活動をみせていると話題になっています。2018年12月初めにも、PewDiePieのYouTubeチャンネルを登録者数1位にするべく活動するファンが世界中のプリンターをハッキングしてビラを配るという過激な布教活動を行い、問題になったばかりです。

カリスマYouTuber「PewDiePie」のファンが登録者数トップを死守すべく過激な活動を大展開 - GIGAZINE


記事作成時点ではハッキングされた記事は既に削除・修正済みで、WSJの代表はThe Vergeに対し「ハッキング問題は認識していて、現在調査中です」とコメントしています。

なお、PewDiePie本人は「WSJがT-Seriesとの争いに参入してきた」「(笑) 削除しちゃったよ。WSJはまだ怒ってる」と、今回のハッキングを面白がっている様子でした。

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in ネットサービス,   セキュリティ, Posted by log1i_yk

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