「マッドマックス/怒りのデスロード」を32年先取りしたパチモン作品「マッドライダー」と「フェラーリの鷹」HDリマスター版の迫力のカーチェイスシーン先行公開
イタリア製の西部劇「マカロニ・ウエスタン」やその流れをくむ「マカロニ・コンバット」などのエンターテインメント映画を量産していたことで知られるイタリア映画界の珠玉で、日本でもカルト的人気を誇る2本の名作が2018年の年の瀬に相次いで公開されます。新たなマカロニ作品企画「マカロニ・エンタテインメント傑作選」の幕開けを飾る2作品の公開に先立ち、迫力のカーチェイスシーンなどの場面写真が公開されました。
今回公開されるのは、名作映画「マッドマックス2」の便乗映画として数多く制作された「パチモン・マッドマックス」の中でも特に人気が高い「マッドライダー(HDリマスター版)」と、フェラーリ250GTEやシトロエンDS-21、フィアット、フォード・カプリ、アルファ・ロメオ、ポルシェなどの名車がローマの街を舞台にカーチェイスを繰り広げることでカーマニアの間で伝説となっているヨーロピアン・カーアクションの最高峰「フェラーリの鷹(HDリマスター版)」の2作。
◆第1弾:マッドライダー(HDリマスター版)
1984年の日本公開時には地方の映画館でのみ上映されていたという「マッドライダー」は、今回が初の東京上映。石油の代わりに水をめぐる争奪戦を繰り広げるというストーリーラインが32年後の2015年に公開された「マッドマックス/怒りのデスロード」に酷似していることから、「マッドライダー」はその誕生を予言していたとも評されています。
作品に登場する影の主役は、このバキバキに改造されたシボレー・モナーク。
容赦ない体当たりのカーチェイスを楽しめる作品になっている模様。
無骨な車体を操って、核戦争で破壊された世紀末の世界で壮絶なバトルを繰り広げます。
監督は「荒野の無頼漢」など、マカロニ・ウエスタンの快作を数多く手がけたベテラン、ジュアーノ・カルニメーオが「ジュールス・ハリソン」名義で担当。同じくマカロニ・ウエスタンの立役者の一人であるセルジオ・レオーネ監督が数々の名作を撮影したスペインの砂漠を舞台に、世紀末のカーチェイスを繰り広げます。
©2T Produczione e Distribuzione Films D.r.l.,Roma & Globe Film,Madrif-1983
◆第2弾:フェラーリの鷹(HDリマスター版)
一方の「フェラーリの鷹」は、後にリュック・ベッソンが製作・脚本を担当した「TAXi」シリーズの元ネタともいわれている作品。
フランスからやってきたシトロエン強盗団と、ローマ市警の暴れん坊との攻防戦が繰り広げられます。
登場するのは、フェラーリの名車の一つ250GTEや……
こちらも名車のシトロエン・DS21など。
その他にも、アルファロメオなどの名車がローマの街中などを舞台に激しいカーチェイスを繰り広げます。
監督はスティルヴィオ・マッシが担当し、カースタントは「007シリーズ」や、日本のいすゞジェミニのTVCMでも知られるカーアクションの神様、レミー・ジュリアンと彼のスタント・チームが担当しています。
© Titanus-1976
「マッドライダー(HDリマスター版)」は2018年12月22日(土)から1週間にわたって新宿武蔵野館にてレイトショー上映。「フェラーリの鷹(HDリマスター版)」も同じく新宿武蔵野館での上映で、2018年12月29日(土)から1週間にわたってこちらはモーニング上映となっています。さらに、2019年1月2日(水)からは名古屋シネマテークにて2作品が同時に公開されます。
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