NVIDIAが物理演算エンジン「PhysX」をオープンソース化すると発表
by NVIDIA Corporation
アメリカの大手半導体メーカーであるNVIDIAはGPUやSoCだけでなく、ゲーム開発などに使用可能な物理演算エンジンであるPhysXの開発・提供も行っています。NVIDIAはPhysXを「オープンソース化する」と発表しました。
Announcing PhysX SDK 4.0, an Open-Source Physics Engine - NVIDIA Developer News CenterNVIDIA Developer News Center
https://news.developer.nvidia.com/announcing-physx-sdk-4-0-an-open-source-physics-engine/
GitHub - NVIDIAGameWorks/PhysX-3.4: NVIDIA PhysX SDK 3.4
https://github.com/NVIDIAGameWorks/PhysX-3.4
NVIDIA Makes PhysX Open-Source - Phoronix
https://www.phoronix.com/scan.php?page=news_item&px=NVIDIA-Open-Source-PhysX
2008年にNVIDIAはPhysXおよびPhysX SDKの開発を行っていた半導体メーカーのAgeiaを買収しており、それ以来10年間以上にわたってNVIDIAのGPUや並列コンピューティングプラットフォームのCUDAとPhysXは密接な関わりを持っています。
NVIDIAは2018年12月20日より、PhysX SDKの最新バージョンであるPhysX SDK 4.0をリリースすることを発表。加えて2018年12月3日からPhysXをオープンソース化するとして、手始めにPhysX SDK 3.4をGitHubで公開しました。これにより開発者は自由にPhysX SDK 3.4のソースコードにアクセスし、デバッグやカスタマイズ、拡張を行うことができるとのこと。
PhysXは一般的にゲームなどのリアルタイム物理演算に使用されていますが、今回NVIDIAがオープンソース化を決めたのはゲームだけでなく、科学技術的計算などに役立ててもらうためだとしています。「私たちがPhysX SDKのオープンソース化を行ったのは、高機能な物理演算エンジンをゲームだけでなくAIやロボット、自動運転車などのより重要な分野に用いてもらうためです」と、NVIDIAはコメントしています。
・関連記事
リアルタイムCGの2000年から2013年までの進化を1本にまとめたムービー - GIGAZINE
物理アクセラレータカード「PhysX P1 GRAW Edition」 - GIGAZINE
NVIDIAが「いかなる機密情報もNVIDIAの利益のために使います」と誓わせる秘密保持契約を要求、拒否したメディアが文書を公開 - GIGAZINE
ゲームだけでなくAI開発などの未来を切り開いた歴史的GPU「NVIDIA NV20」 - GIGAZINE
「ディープラーニングを用いて通話時のノイズを抑える」という試みにNVIDIAが挑戦している - GIGAZINE
写真の特徴を別の写真に移し替える軽量なアルゴリズム「FastPhotoStyle」をNVIDIAが開発 - GIGAZINE
邪魔な物体を塗りつぶすだけでAIが画像を違和感ないレベルに自動修正する技術「Image Inpainting」をNVIDIAが公開 - GIGAZINE
普通のカメラで撮影した映像を超滑らかにスローモーション化できるAI技術「Super SloMo」をNVIDIAが開発 - GIGAZINE
NVIDIA&Adobeコラボで生まれた「リアルタイムで3Dの油絵を描ける」シミュレータ「Project Wetbrush」 - GIGAZINE
・関連コンテンツ
in ソフトウェア, Posted by log1h_ik
You can read the machine translated English article NVIDIA Announces Open Source of Physics ….