エジプト発祥のボードゲーム「カロム」が日本独自の進化を遂げた「スーパーカロム スターターセット」を実際に遊んでみた
ボードゲーム「カロム」を現代風にアレンジした「スーパーカロム スターターセット」がT-entertainment株式会社から登場しました。カロムは一説にはエジプト発祥といわれるボードゲームで、盤上で行われるビリヤードに近いゲームになっており、日本では彦根か昭和基地で大人気とのこと。「どのあたりが『スーパー』なんだろう?」「なんで彦根で大人気なんだ?」という謎を解き明かすために実際にプレイしてみました。
11/23発売 スーパーカロム
http://supercarrom.jp/
スーパーカロム 11月23日(金)発売 | TRENDMASTER
http://trendmaster.co.jp/%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%AD%E3%83%A0/
「スーパーカロム スターターセット」のパッケージはこんな感じ。スーパーカロムはカロムを元にしたボードゲームで、ビリヤードに類似したゲームで何故彦根で根強い人気を獲得しているのかは謎とのことですが、彦根には日本カロム協会なるものまで存在している様子。
人が持つとこれくらいのサイズで、かなり大きめのパッケージです。「君のSHOTでSOUL(魂)を奪え!!」との文言や右上のアイコンの中の炎がどことなく昭和のコロコロコミックを思い起こさせますが、実際にコロコロコミックとのタイアップもされているそうです。
パッケージの中には説明書・シール・コマ・フィールドボードが入っていました。
フィールドボードは1辺が手先から肘くらいまでの長さのプラスティックの盤で、四隅にドロップゾーンと呼ばれるポケットがついています。
プレイ前にコマにシールを貼り付けていきます。コマはアタッカー1個、ディフェンダー20個それぞれ2色ずつと、黄色のソウルが1個あります。アタッカーとディフェンダーは画像のようにアタッカーのほうが少し大きめで、アタッカーを指で弾いてディフェンダーかソウルに当ててゲームを進めていきます。
黄色のソウルは最後のゴールのために使われるコマ。
赤色のコマもシールを貼り付け、全てのコマにシールを貼り付けます。
全てのコマにシールを貼り終えたらフィールドボードにコマを並べてゲームの準備をしていきます。フィールドボードの中央に各色のディフェンダー8枚ずつ色が交互になるように円形に並べ、その中央にソウルを置きます。
ディフェンダーは各色2枚ずつ余りますが、こちらは予備なので使いません。
プレイヤーはそれぞれ自分のアタッカーを持ちます。自分のアタッカーを指で弾いてディフェンダーやソウルに当て、フィールドボードの四隅のドロップゾーンに落とすのがゲームの目的です。
まずプレイヤーは先攻後攻を決め、自分のスタートポジションから自分のアタッカーを弾きます。プレイヤーは相手のディフェンダーをドロップゾーンに全て落としきった後、ソウルをドロップゾーンに落とせば勝利となります。今回は赤が先行でファーストアタック開始。
実際にやってみるとこんな感じ。ビリヤードのナインボールのブレイクショットのようにディフェンダーやソウルがフィールドボード上に散らばりました。
自分のターンが終わったら、自分のアタッカーは回収してフィールドボードの外に出します。
黒も自分のスタートポジションから自分のアタッカーを弾きます。
お互いのファーストアタックが終了すると1ターン目が終了します。1ターン目は特殊なターンで、後述する「連続攻撃権」などは発生せずお互いにアタッカーを1度弾くだけでターンは終了となります。今回、1ターン目が終わった後のフィールドボードの様子はこんな感じで、黒のディフェンダーが2枚ドロップゾーンに落ちており、赤が優位な状況です。
2ターン目からはフィールドボードの自分の側の「アタックライン」に触れるように自分のアタッカーを置いてアタックを開始します。
赤色プレイヤーが相手のディフェンダーに狙いを定めて……
見事、相手ディフェンダーをフィールドボード隅のドロップゾーンにドロップさせました。
自分のアタック終了時に相手ディフェンダーをドロップさせていると「連続攻撃権」獲得となり、もう1度アタックが可能。自分のアタッカーを自分のアタックラインに触れるように自由な位置に置き直してから再度攻撃できます。
連続攻撃権は何度でも獲得でき、相手のディフェンダーを落とし続ける限り連続して攻撃が可能とのこと。ディフェンダーを落とすことができなかった場合、フィールドボードから自分のアタッカーを回収してターン終了。相手のターンになります。
自分のアタック中に自分のアタッカーがドロップゾーンに落ちてしまった場合は……
ペナルティとして相手のディフェンダーが1枚ドロップゾーンからフィールドボードの中央のソウルスポットにおきます。自分のアタッカーをドロップゾーンに落としてしまうと相手のディフェンダーが増えてしまい、自分のゴールが遠のくというわけです。
また、相手のディフェンダーを全てドロップゾーンに落とす前にソウルを落としてしまうと……
ペナルティとなり、相手のディフェンダーを3枚ドロップゾーンからソウルスポットに置き、その上にソウルを重ねます。3枚も相手ディフェンダーが復活してしまうのはかなりの痛手。
ゲーム終盤、赤色プレイヤーは相手の黒色ディフェンダーを全てドロップゾーンに落とし、「ソウルチャンス」状態へ突入。
ソウルチャンス状態でソウルを落とすと……
ソウルを落としたプレイヤーの勝利となります。
実際にプレイしてみると「ビリヤード」と「カーリング」を足したようなボードゲームになっており、小さな子供から老人まで簡単に楽しめそうな点が優秀だと感じました。コマは想像以上に滑りやすく、ゲームセンターのエアホッケーのようにスーと滑って行くためかなり難しく、上手く弾く技術よりもむしろ運が求められる印象でした。「思い通りにコマが飛ばないこと」が展開を予想するのを難しくさせ、終始ハラハラしながらプレイを楽しめました。
以下のムービーで確認できるように、後一歩で勝利という状態でも上手くアタッカーを弾くことは難しめ。
「スーパーカロム」で勝利まで後一手の状態からソウルを狙い撃ちして勝ちを狙ってみた - YouTube
編集部で実際に「スーパーカロム」を1試合プレイしている様子は以下のムービーから確認できます。
実際に「スーパーカロム」をサクッと1試合プレイしてみた - YouTube
慣れてくると1試合2分程度でサクサクプレイが可能で、試合が終わるとすぐ次の試合を始めたくなります。「やめられないんだけど」とスーパーカロム中毒を訴える編集部員もおり、正月に皆で集まったときにプレイするにはピッタリという感じでした。また、ルールで困ったときは彦根カロムのオンラインルールが丁寧に書かれており参考になります。
「スーパーカロム スターターセット」はAmazon.co.jpなどから購入可能です。記事掲載時点ではAmazon.co.jpではマーケットプレイスのみの取り扱いで、価格は税込5378円+配送料でした。
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