Microsoftがスマホ・タブレット用のゲームコントローラーを開発中であることが判明
Microsoftが「スマートフォン・タブレットで使用できる物理コントローラー」を開発中で、既に試作機が作られていると、Windowsの情報を扱うメディア「Windows Central」が報じています。
Microsoft Research has prototyped Xbox controllers for phones and tablets | Windows Central
https://www.windowscentral.com/microsoft-research-prototyping-xbox-controllers-phones-and-tablets
Report: Microsoft Is Prototyping Controllers For Phones And Tablets - Game Informer
https://www.gameinformer.com/report/2018/10/28/report-microsoft-is-prototyping-xbox-controllers-for-phones-and-tablets
Microsoftは2018年10月に、いつでもどこでもどんな端末からでもプレイできるようなゲームストリーミングサービス「Project xCloud」を発表しています。Project xCloudは、PCやゲーム機だけでなく、スマートフォンやタブレットPCからでも好きなゲームを遊べるようにすることを目指しています。
Microsoftがいつでもどんな端末からでもストリーミングでゲームがプレイできるサービス「Project xCloud」を発表 - GIGAZINE
Windows Centralが入手したMicrosoft Researchの資料によれば、Microsoftは「Project xCloud」で家庭用ゲーム機器並の品質を提供しようとしていますが、多くのゲームはスマートフォンのタッチパネル入力に対応しておらず、どうしても入力遅延が発生してしまうとのこと。
そこで、Microsoft Researchは、ソニーのPlayStation Portable(PSP)や任天堂のニンテンドーDSやNintendo Switchなど、ボタン・ジョイスティックといった物理的なコントローラーを備えたモバイルゲーム機に注目したそうです。
これまでにもスマートフォンに装着するタイプのコントローラーはありましたが、Microsoft Researchはこれらを「かさばって柔軟性がない」と評価。人間工学に基づいて、「スマートフォン向けのXboxコントローラー」を1から設計し、3Dプリンターで印刷して作り上げていったとのこと。プロジェクトそのものは2014年にはスタートしていたそうですが、Nintendo Switchが大成功を収めたことを踏まえて、本格的な取り組みが始まった模様。
新しいコントローラーは以下のような感じ。中央での分割が可能で、スマートフォンやタブレットを挟み込むようにして固定します。グリップ部分は取り外し可能となっている様子。充電は、左右のコントローラーを分割した状態で充電ドックに挿して行うようになっています。
Microsoftだけではなく、Googleや任天堂などもゲームストリーミングサービスに乗り出しています。しかし、他のサービスでは特定のウェブブラウザや専用ゲームハードを必要とするのに対して、MicrosoftのProject xCloudはスマートフォンやタブレットなど、環境を選ばずに遊べるのが大きな特徴。そのためにも、Microsoftにとってスマートフォン・タブレット向け物理コントローラーの開発は必須課題のようです。
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