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AppleはMacに自社製チップを採用すべく半導体ファブのTSMCと関係を強化するとの予想

By iphonedigital

Appleは台湾に拠点を置く半導体ファブ(製造メーカー)のTSMCと密接な関係を築く兆候をみせているようです。Apple関連の確度の高い情報提供で定評のあるミンチー・クオ氏が新たに公表した予測によると、TSMCは今後数年にわたってApple向けチップの最大のサプライヤーの座を占め、さらにはMac向けのプロセッサ、さらにはAppleが開発を進めているとみられる「Apple Car」向けのプロセッサ供給を担うことになる模様です。

TSMC to Remain Sole iPhone Chip Supplier, Could Provide ARM-Based Chips for Mac in 2020, Apple Car Chips in 2023 - Mac Rumors
https://www.macrumors.com/2018/10/17/apple-tsmc-iphone-mac-apple-car-chip-supplier/

クオ氏が公表した予測によると、過去数年にわたってiPhone向けチップの主要サプライヤーとなっていたTSMCは今後数年にわたってその座に留まり続けることが確実である模様。2019年と2020年に登場するとみられるチップ「A13」「A14」(ともに仮称)を独占的に供給することになると予想されています。AppleはTSMCの生産技術と供給能力に大きく依存する状態となっており、かつてのサプライヤーであったSamsungとのライバル関係を考えると、TSMCを主要パートナーに選ぶことは自然な選択といえそう。

さらにクオ氏によると、TSMCはAppleが設計するARMベースのMac向けプロセッサを2020年から2021年頃に供給する可能性が高いとのこと。長年にわたってIntel製プロセッサを搭載してきたMac製品ですが、2020年頃以降は自社設計のプロセッサを搭載する方向に大きく舵を切ることになるとみられています。

By Chris Campbell

その背景にはいくつかの理由があるとのこと。クオ氏によるとAppleは主に「生産に関する問題」「利益率(コスト)」「設計の自由度」「他社製品との差別化」というポイントに鑑み、Intel製プロセッサからの脱却を図っている模様です。

そしてさらにクオ氏によると、TSMCは2023年から2025年頃に登場するとみられるApple Car向けにもプロセッサの供給を担うことになるとのこと。Appleが開発を進めている「Advanced Driver Assistance Systems (ADAS)」ではレベル4から完全自動運転が可能なレベル5での自動運転が可能になるとみられており、それを実現するためにはTSMCの5nmおよび3nmプロセスで製造されたプロセッサが必要不可欠であるとのことです。

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in メモ,   ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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