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ビル・ゲイツが共にMicrosoftを創業したポール・アレンについて語る


2018年10月15日(月)、ビル・ゲイツ氏と共にMicrosoftを創業したポール・アレン氏が亡くなりました。2人は学生時代からの知り合いであり、Microsoftの創業から苦楽を共にしてきたアレン氏を、ゲイツ氏は「最古の親友」と表現しているのですが、改めて自身のブログ上でアレン氏への思いをつづっています。

What I loved about Paul Allen | Bill Gates
https://www.gatesnotes.com/About-Bill-Gates/Remembering-Paul-Allen


現地時間の2018年10月15日(月)、アレン氏は悪性リンパ腫の一種である非ホジキンリンパ腫の合併症で亡くなりました。アレン氏の訃報を聞いた各界の著名人たちの反応は以下の記事にまとめられています。

【訃報】Microsoftの共同創業者ポール・アレン氏が死去 - GIGAZINE


ゲイツ氏によると、アレン氏に初めて出会ったのはゲイツ氏が中学1年生の頃だそうです。アレン氏との出会いについて、ゲイツ氏は「それは私の人生を変えました」と記しています。アレン氏はゲイツ氏よりも2学年上の先輩だったため、当時はアレン氏を見上げて話していたそうです。当時のアレン氏はとても背が高く、それでいてコンピューターの天才であることはすぐに分かったとのこと。その後、アレン氏はとてもクールなあごひげを生やすようになるそうですが、ゲイツ氏は「同じようなあごひげを生やすことはできなかった」と懐かしげに記しています。

仲良くなったきっかけは、2人が通っていたレイクサイド中学・高校に初めてコンピューターが導入されたことだそうです。ゲイツ氏は「私たちはコンピューターを触れられるようになると、自由時間はいつもこのコンピューターをいじくり回していました」と、当時を振り返っています。

以下の写真は学生時代の2人を写したもの。左からアレン氏、友人のリック・ウェイランド氏、ゲイツ氏。


高校生のとき、アレン氏はコンピューターが世界を変えることになると予見したそうです。まだ誰もパーソナルコンピューターが何であるかさえ知らない時代に、アレン氏はコンピューターチップが超強力になり、最終的に全く新しい業界を生み出すことになると予測していたとのこと。この洞察力こそ、2人が共に行ってきたさまざまなことの「基軸となっている」とゲイツ氏。

「実際、Microsoftはポールなしでは決して起こらなかったでしょう」とゲイツ氏。地元の高校を卒業したあとの1974年12月、ゲイツ氏とアレン氏は共にボストン地区で暮らしていたそうです。当時、アレン氏は大学を中退してプログラマーとして働いており、ゲイツ氏は大学へ進学していました。そんなある日、アレン氏がゲイツ氏のもとへやってきて、一緒に書店へ行こうと誘ってきたそうです。そして書店に到着すると、アレン氏はポピュラーエレクトロニクス1月号の表紙をゲイツ氏に見せつけてきました。そこには強力な最新チップを搭載した「Altair 8800」というコンピューターの登場が大々的に宣伝されており、それを見ながらアレン氏は「こんな事態が俺たちなしで起こっている!」とゲイツ氏に語りかけたそうです。そこから2人のIT業界での奮闘が始まり、1975年にMicrosoftを起業することとなるわけです。

ゲイツ氏はアレン氏について、「ポールは複雑なテーマを簡単に説明するための幅広い知識と特別な才能を持ち合わせていた」と語っています。ゲイツ氏は幼い頃からアレン氏と知り合いであったため、世界中の人々がアレン氏の特別な才能に気づくよりも先にそれに気づいていたそうです。ティーンエイジャー時代、ゲイツ氏はガソリンに興味を抱いていた時期があったそうで、そんな時に自分に最もわかりやすくガソリンについて解説してくれる人物として頭に浮かんだのは、親や先生などではなくアレン氏だったとのこと。実際、アレン氏はティーンエイジャーだったゲイツ氏にもわかる非常に明確かつ興味深い方法でガソリンについて解説してくれたそうです。

また、ゲイツ氏は「ポールは僕よりもクールだった」と記しています。学生時代、アレン氏はジミ・ヘンドリックスにハマっており、「アー・ユー・エクスペリエンスト?」をギターで演奏していたとのこと。当時まだ何も知らない学生だったゲイツ氏に、素晴らしい音楽を共有したいと考えたアレン氏は、ゲイツ氏のためにギターを演奏してくれたそうです。このことについてゲイツ氏は「これこそが彼の人となりを表している」と記し、アレン氏が生涯で多くの人々を愛してきたとしています。

加えて、「スポーツはポールが友人と分かち合うのが大好きなもうひとつの情熱だった」とゲイツ氏。アレン氏は何度もゲイツ氏をNBAのポートランド・トレイルブレイザーズの試合に誘ったそうで、「私がコート上で起きるすべてのことを理解するのを辛抱強く手伝ってくれた」とゲイツ氏は記しています。

ポートランド・トレイルブレイザーズの試合を観戦するアレン氏(左)とゲイツ氏(右)


最後にゲイツ氏は、「私がポールについて考えると、彼は家族や友人を愛する情熱的な人物であった記憶がよみがえります。また、偉大なことを達成しようとする華麗な技術者であり、慈善家でもある彼の姿を覚えています」と記し、今後より多くの人々がアレン氏を恋しく思うだろうとしています。

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in メモ, Posted by logu_ii