Windows 10最新版ではFirefoxとChromeのインストールを検知すると「Edgeがあるよ」とダイアログが表示される
Windows 10 バージョン1809のInsider Previewビルドで、FirefoxとChromeのインストールを行おうとした際に、すでにMicrosoft Edgeがあることを知らせるダイアログが割り込んでくることをニュースサイト・Ghacksが報じています。
Microsoft intercepting Firefox and Chrome installation on Windows 10 - gHacks Tech News
https://www.ghacks.net/2018/09/12/microsoft-intercepting-firefox-chrome-installation-on-windows-10/
Microsoftは以前からFirefoxやChromeへの対抗心を隠さず表明していて、Windows 10でFirefoxやChromeを使っていると「Edgeの方が安全です」と通知を表示してきたり、ChromeでMicrosoftのサイトを閲覧するとEdgeを勧めるバナーを表示したり、2017年に発表された「Windows 10 S」ではWindowsストアにGoogle Chromeを登録できないのでインストールもできないようにしたりと、対抗策を打ってきました。
Ghacksのマーティン・ブリングマン氏によれば、今回見つかったのは、Windows 10にFirefoxやChromeのインストールをしようとしたときに、その動作を検知して「すでにEdgeがあります」と通知を表示してくるという挙動です。
表示されるのはこのようなダイアログだとのこと。「すでにMicrosoftEdgeが――Windows 10向けの安全で高速なブラウザが――インストールされています」というメッセージの下には、「Open Microsoft Edge(Microsoft Edgeを開く)」と「Install anyway(とにかくインストールする)」というボタンが表示されています。
「Don't want to be warned in the future? Open settings」という、二度と通知を表示しないように設定できるかのように思えるリンクもありますが、クリックしても「設定」の「アプリと機能」画面が表示されるだけで、設定を変更できるようなところはないとのこと。
2018年9月12日現在、このような通知が表示されるのはInsider Previewビルドのみ。今後、安定版がリリースされたときにも残るのかどうかはまだ不明です。
ちなみに、この種のおせっかいはMicrosoftだけが一方的にやっているというわけではなく、GoogleやEdgeやFirefoxユーザーがGoogleにアクセスしてくるとChromeを使わせようとプッシュしてきます。そう考えると、Firefoxユーザーだけが圧力をかけられ続けているともいえます。
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