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バッテリーを本体にビッシリ詰め込むことで2時間飛べるドローン「Impossible Aerospace US-1」


ホビーだけでなく輸送や農業、建築などの分野で革命を起こすと期待されているドローンには、バッテリーの容量に起因する「飛行時間の短さ」という弱点が存在します。その問題を解決すべく、「バッテリー容量最優先」で機体を設計することで最大120分の飛行を可能にするというドローン「US-1」が発表されています。

impossible.aero
https://impossible.aero/

US-1は直線基調のボディを持つドローン。機体サイズは660mm×660mmで、重量は7.1kgとけっこうな重量級。その理由は、US-1の特徴的な機体構造にあります。


機体内部には、このように本体からアームの先端までリチウムイオンバッテリーのセルがビッシリと詰め込まれる構造になっています。機体本体やアームはもちろんのこと、モーターの周囲にもくまなくバッテリーが配置されていることからも、とにかく「バッテリー容量最優先」で設計されていることがわかります。


開発元であるImpossible Aerospaceが公式サイトで公開しているCGイメージを見ると、1機のUS-1に搭載されるセルは96本。サイト内ではバッテリー容量が「1.2kWh」と記載されています。


(PDF)製品仕様によると、空荷状態での最大飛行時間が120分で、定格重量1.3kgの荷物を装着した際には最大で78分の飛行時間となる模様。また、最高時速は秒速19メートル(時速68.4km)となっています。気になる充電時間は、出力1.2kWの高速充電器に対応することで「1時間以下」とされています。

US-1は2018年第4四半期の出荷が予定されており、公式サイトでは予約を受付中。価格はスタンダードモデルの「US-1 Basic」が7500ドル(約84万円)、そして4Kカメラと赤外線サーモグラフィーを統合したFLIR Duo Pro Rからの映像を受信して、1080フルHD/60fpsでリアルタイムに確認できるディスプレイ内蔵の専用ケースが付属する「US-1 Thermal」が9500ドル(約106万円)となっています。

Impossible Aerospace
https://squareup.com/store/impossible-aerospace/

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in ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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